タイヤのグリップ限界を探るように小刻みにハンドルを切る操作=ソーイングは、現代のクルマではかえって姿勢を不安定にする可能性も。車体が横滑りし曲がる方向と反対にハンドルを切るカウンターステアのような場面でもなければ舵角の調整はしないですむならそのほうがよい
雪道やアイスバーンなど、滑りやすい路面では急発信、急ハンドルなどの急な操作は厳禁。このような場面では少しずつハンドルの舵角を加えるソーイングが有効とされる
寒冷地でも基本的に暖気運転は不要。エアコンで室内温度を上げたりやデフロスターで窓の霜を取るため長時間アイドリングさせたい気持ちもわかるが……
燃料の無駄使いに大気汚染、騒音など、不要なアイドリングはクルマにも環境にも負荷を与えてしまうことに。東京都のように条例でアイドリングストップを義務づけている自治体も増えているので注意したい
前走車が車高の高いクルマだと、前方の交通状況が把握しにくいため、ブレーキランプの点灯なしに減速されることに恐怖を感じるというのも理解できる
AT車もシフトチェンジでエンジンブレーキを利かせて走行する場面はあるが、信号での停止にシフトダウンの操作を行うドライバーは少ない
ブレーキペダルを多用すると加熱でブレーキの利きが悪くなる。そのため、下り坂ではエンジンブレーキを併用しなくては危険だ。これはマニュアル車もAT車も同じだが、AT車を乗る人のなかにはエンジンブレーキを使用することに慣れていない人も多い……
ブレーキの摩擦材の発熱を要因とするフェード現象と沸騰したブレーキオイルの気泡を要因とするベーパーロック現象。こうしたフットブレーキの異常で制動力が落ちた場合に備え、下り坂には緊急避難用の施設も用意されている