2012年、世界戦略を狙うコンパクトカーとしてその名が復活したミラージュ。廉価グレードで100万円を切る低価格や取り回しの良いコンパクトな車体、徹底した軽量化による燃費の良さなどをアピールしたものの、チープさがたたってか2023年をもって国内での販売を終了することに
1995年に登場し5代目ミラージュ。ボディパネルをランサーが同一化された4ドアセダンとアスティの名がついた2ドアクーペ、独特なフォルムが魅力的だった3ドアハッチバックという3タイプのボディバリエーションで展開された
5代目ミラージュの2ドアクーペモデルで、スポーティなスタイルが魅力的だったアスティ。写真は1.3リッター直列4気筒SOHCエンジンを搭載したベーシックなグレードである「V」で、サーキット走行など競技用のベースモデルとなる「RS」も用意されていた
スポーティなクーペスタイルを採用し、軽自動車のスペシャルティカーの先駆けとして1970年に登場したホンダのZ。最初期のモデルはそのベースにもなったN360と同じ空冷直2 SOHC360ccのエンジンを搭載。後にプラットフォームが初代ライフと共用化され、それに合わせてエンジンも水冷化された
2ドアのクーペスタイルを採用しながら、大人4人がなんとか乗ることができる居住性を確保。黒くて太い樹脂製の枠を持つリアガラスの形状から「水中メガネ」の愛称で親しまれた、特徴的なリアビューも魅力的だ(ホンダZ)
わずか4年に姿を消したZの名前が、四半世紀近くが経過した1998年に復活。同じ軽自動車ではあるものの、その姿は初代とはまったく異なるSUV風のスタイルとなり、UM-4 (Under floor Midship 4WD ) と名づけられたミドシップ4WDのメカニズムも話題となった(ホンダZ)
エンジンをフロア下に置き、センターデフを介して前後に駆動を伝達する独特のスタイル。これにより前後の重量配分が50:50という理想的なものとなり、高い走行性能を披露。さらにフラットなフロアに余裕のスペースを確保した室内も実現している(ホンダZ)
上級グレードには2列目にキャプテンシートを採用した6人乗りの仕様も用意され、多人数での移動時の快適性を追求した室内。映画「アダムスファミリー」のキャラクターを起用した、テレビCMでも話題となった(オデッセイ)
歴代初となる両側スライドドアを採用し2013年に登場した5代目オデッセイ。より上級な高級ミニバンを目指してボディも大型化され、低床化も相まって従来モデルをはるかにしのぐ室内の居住性を実現。2016年にはハイブリッドモデルも追加された
2021年に国内での販売が終了したオデッセイだが、約1年3か月後の2023年末にまさかの復活。ベースとなったモデルは、一度終売した当時に販売されていた5代目と同じではあるものの、中国で生産したものを改良し、輸入するというスタイルへと切り替えられた
別名「三菱の重役専用車」とも呼ばれた初代プラウディアは2000年に誕生。クルマ通の間では、わずか1年1か月でその販売が終了したもっとも短命なクルマとして知られているが、兄弟車ともいえるヒュンダイのエクウスは皮肉にも大ヒットとなり、2009年まで販売が継続された
2代目プラウディアは日産からのOEM供給を受けるカタチで2012年に登場。ベースなったのは高級セダンのフーガで、フロントグリルや前後のエンブレムなどが変更されている
短命で終わった先代を大きく超える2016年までの4年間販売が続けられた2代目プラウディア。いっぽうでその販売台数は初代の半分にも届かない、わずか552台にとどまった