2021年6月にスズキの会長職を退任する鈴木修会長。40年以上にわたってスズキを率いてきた
1930年1月30日、岐阜県益田郡下呂町生まれ。御歳91歳になられる鈴木修会長と長男の鈴木俊宏社長。鈴木修氏は6月に相談役に就任する(Thomas Peter/REUTERS)
1955年にスズキ初の市販四輪車、スズライトSSが発売。スズライトのスズはスズキの略、ライトは軽いと光明という意味。全長2990×全幅1295×全高1400mmのボディに15.1psの359cc空冷2気筒エンジンを搭載。価格は大卒の初任給が1万円前後だった時代に42万円
1961年に発売されたスズライトキャリイ。このキャリイの生産工場設立のため陣頭指揮を執ったのが若き日の鈴木修氏だった。スズライトキャリイはラダーフレームと前後リーフスプリングサスの採用により商用車としての耐久性を大幅に向上
マルチ・スズキ・インディア社(写真)の生産能力は年間150万台、スズキ・モーター・クジャラート工場の75万台と合わせるとスズキのインドにおける生産能力は225万台となる
1970年に発売された初代ジムニー。ジムニーという車名は、鈴木修会長が当時のデザイナーにジープみたい名前で考えてくれと言ったら、「ジープのミニなのでジムニーはいかがですか」と聞いていたので「それはいい!」と決めたという
1979年に登場した初代アルト。ウインドウウォッシャーも電動ポンプを使用せず、360cc時代に見られた手動のポンプで噴出するタイプにし、左側ドアの鍵穴まで省略するなど徹底したコスト削減と、モノグレード、商用車登録(ボンネットバン)によって47万円を実現した
ミニバンのコンセプトを軽自動車に収め大ヒットしたワゴンR。ドアは当初右側1枚、左側2枚の変速3ドアにテールゲートを備えていた
近年稀にみる大ヒット作となった初代ハスラー
2020年にモデルチェンジした新型ハスラー。スズキはこれからも魅力的な芸術品を生み出していくだろう