荷台上で作業中のドライバーの転落事故を防ぐため開発された「アオリ水平保持装置」を搭載する平ボディが登場
UDトラックス・クオンがベースのアオリ水平保持装置付き平ボディ。車両寸法は全長11990×全幅2490×全高3680mm。荷台内寸は長さ8720×幅2370。床面地上高は1216mmとなっている
土木・建設資材をはじめ、住宅部材や鉄道車両部品などさまざまな積み荷の輸送に用いられる同車両。キャブバッククレーンは古河ユニック製2.9t吊りである
竹床材は1枚あたりの幅が広く、反り返りにくいのが特徴。5方開のアオリに多数備わるロープ穴はさまざまな積み荷を運ぶ証だ
鳥居はシンプルな薄型だが収納スペースもしっかり確保。ショルダー部には安全帯を引っ掛ける親綱ロープを取り付けるためのポールを装着可能
右側ホイールベース間エアタンク後方の収納ボックスは浜名ワークスオリジナル。上開きの蓋の下には予備のレバーブロックやラッシングベルトなどが収まる
リアオーバーハング部の2段式収納ボックスは下側が左右貫通式で長尺物を入れることが可能。その後ろにも小さめのボックスを備えるなど収納スペースは豊富だ
アオリ水平保持装置の使用例。鳥居部と荷台後部のポール間の親綱ロープに安全帯を引っ掛ける機能と組み合わせることで、万一足を滑らせても落ちて怪我しない仕組みだ
アオリ水平保持装置は床枠部の引き出し式バーを伸ばし、その上にアオリを倒して使うもの。アオリはすべて400mmで、水平保持装置として使う際は建設現場の足場板の250mmより幅広くなる、というのもポイントだ
アオリ丁番は信和自動車工業製の折曲ピンを採用。ワンタッチで簡単に着脱できるので幅3m級の積み荷を運ぶ際も素早く準備可能だ
各所に設けられた収納スペース。トラックドライバーには嬉しい安全装置と便利機能が満載の仕様だ