ハンドルを握る位置は、両手でハンドルを持ったまま、もっとも大きく操作できる位置で、かつ微妙な調整のしやすい、9時15分が適切とされている。ハンドルを持ち替える際に、一瞬でも片手運転の状態になることをもっとも避けられるのが、9時15分の位置なのだ(PHOTO:Adobe Stock_yu_photo)
握り方は、親指を巻き込まずに、ハンドルの内側に軽く添える程度にするのがポイント。ハンドルと手のひらの接触面積が大きくなることで、路面からのインフォメーションを拾いやすい。滑ってしまって回しにくい、という場合は、面倒でもドライブ用のグローブなど、滑り止めの対策を(PHOTO:写真AC_ライムル)
道路の凹凸や轍、横風などにハンドルが取られることも。9時15分でしっかりと握っていなければ、支えることができないリスクがある(PHOTO:AdobeStock_Christian Delbert)
道路上の落下物など、とっさの回避が必要となるシーンもよくある。もしも、片手で運転していて、緊急回避をしなければならない状況になったとき、とっさに両手に持ち替えているようでは間に合わない。ほんの一瞬の違いで、事故は避けられるかもしれないし、事故となってしまってもその程度は大きく変わる(PHOTO:AdobeStock_LeslieAnn)
緊急事態でなくても、想定よりもカーブがきつかった(もしくは自車の車速が速かった)ために、ハンドルを切り増さなければならないシーンで、切り増しが遅れて逸脱してしまうなど、正しい位置で握っていなかったために起こる危険もある(PHOTO:写真AC_umew)
「しっかり握っているなんて疲れるしかっこ悪い」と思うかもしれないが、ハンドル操作不適による事故は、死亡事故となる確率が高い。それはほんの一瞬の出来事であるため、ブレーキなど全然間に合わないからであろう。ハンドルを握る位置で、とっさの際の回避が間に合うか間に合わなくなるか変わってくる、というのは頭に入れておいてほしい(PHOTO:写真AC_maroke)