初代のデザイン要素を巧みに取り入れながら、現在見ても未来的な初代のスタイルをさらに洗練させた新型ランボルギーニ カウンタック(LPI 800-4)
初代の大きな特徴であったシザードアをもちろん踏襲
初代では劣悪だった後方視界もニューモデルではなんとか確保。野太いマフラーはセンター近くに2本ずつに分けての4本出し
ドアからリアフェンダーにかかるインテークは初代よりも大型化し、サイドビューのアクセントになっている
フロントがシャープなぶん、前下がりの獰猛なイメージとなっている
やはりカウンタックといえばこのスタイル。上に開くドアは当時の子供達には衝撃的だった
真っ赤なブレーキキャリパーには「Lamborghini」の文字が
真紅のシートのヘッドレストにはおなじみの雄牛のロゴ
初代の「寝る」という表現がぴったりのシートから比べると、楽な姿勢で運転できるシートとなっている
カーボンフレームのセンターコンソール。大型の縦型液晶モニターと多数のアナログスイッチが戦闘機のような雰囲気
助手席側のダッシュボードはすっきりとシンプルな仕上げ
リアからはV12エンジンをチラ見せ
V12エンジンは高回転タイプで澄んだエキゾーストサウンドが響き渡る。さらに34psのモーターがスムーズな加速をアシスト
楔形のシルエットはいかにも「速いです」といった風情。実際、0-100km/hが2.8秒、200km/hは8.6秒、最高速度は355km/hを叩き出す
可変ステアリングは軽めで正確、4WSの助けもあって敏捷なハンドリングを可能にしている
新旧のカウンタックが揃い踏み。50年の時を越えての夢の競演だ
初代が前に出る。こうして見比べると、新型が初代のデザイン要素をうまく取り入れているのがわかる
乗り心地はスーパースポーツ相応に当然硬め。しかし決して不快な突き上げなどはなく、GTカーとしての快適性は充分に保たれている
ちなみに新型カウンタックの価格は240万ユーロ(約3億4000万円)。にもかかわらず、昨年ペブルビーチで公開された直後に限定生産台数112台が完売……
今後、EVモデル、あるいはPHEVで同様のモデルが登場するのか? カウンタックデビュー50周年を記念して登場した今回の新型カウンタック、60周年記念モデルが早くも楽しみになってきた!