霧は、水分を含んだ暖かい空気が冷えて、空気中に含まれていた一部の水蒸気が小さな水滴になり浮遊する現象。光を遮るので白く見える(PHOTO:写真AC_TAKEONE)
温度変化が大きい夜~朝、夕方~夜の時間帯に、「海や湖、川に近い地域」、「低い高地や山間部」、「盆地」などで霧が発生しやすい。季節としては、内陸部は秋に、北日本や高地は夏に発生しやすい。これからの行楽シーズン、山へドライブに出かけるときは遭遇する確率が高くなる(PHOTO:AdobeStock_Ivan)
気象庁の定義では、肉眼で見通せる距離が1km未満の場合を「霧」、100m以下の距離しか見通せない場合を「濃霧」と表現する。濃霧になると、クルマの運転に支障をきたすので、「濃霧注意報」が発令されることがある(PHOTO:写真AC_MICHY)
視界が悪いのに無理して走行するのは大変危険。走行中に濃霧が発生したら、視界が確保されるまで運転をやめて待機するのが最善の対応だ。ただし、路肩のような道路脇でなく、待避所や駐車場、PAなど安全な場所を選ぶこと(PHOTO:写真AC_ぺんぼう)
濃霧に遭遇したら、車速を落として車間を十分確保して、いつも以上に安全運転を心がける。ヘッドライトは、ハイビームでなくロービームにすることがポイント(PHOTO:写真AC_カッパリーナ)
自車にフォグランプが装備されている場合は、フォグランプを点灯しよう。フォグランプは、視界を確保するとともに、対向車に自車の存在を知らせることになり、事故回避に有効だ(PHOTO:写真AC_さんぴん茶)
前方が見えにくくなると、目印がなくなり、自分が車道のどの位置を走行しているか認識しづらくなる。センターラインや路肩・路側帯の白線などを意識して走行すると、車線を逸脱することがなく安全だ(PHOTO:写真AC_知念2005)
近年は、先進運転支援システムのACC(アダプティブクルーズ・コントロール)の普及が進んでいるが、濃霧の中ではカメラやレーダーによるセンシング精度が低下して、先行車の正しい情報収集ができない。特にカメラの場合は、視界が確保できず、ACCは正常に機能しなくなる可能性があるので、濃霧での使用は厳禁(PHOTO:AdobeStock_ryanking999)