メーターパネル内の燃料計は実際に燃料の量を計測しているわけではなく、燃料液面の高さをレベルゲージで計測し、それを燃料量に換算している(PHOTO:写真AC_まるう)
デジタルタイプの燃料計。目盛りは8分割されているが、半分だからといって燃料タンク内のガソリ燃料量が半分とは限らない(PHOTO:写真AC_ 4.14 WORKS)
燃料計の精度が下がる最大の理由は、燃料タンクの形状の影響だ。タンクの断面積が上から下まで同じ形状であれば、フロート位置の計測によってある程度の精度は確保できるが、実際は凸凹の多い複雑な形状。そのため、燃料液面高さと燃料量の間にリニア(比例)な関係がなくなり、燃料量の推定精度が下がってしまう(PHOTO:写真AC_kuni0h)
一般的に燃料タンクの形状は、下半分は小さく、上半分が大きい逆円錐形状になることが多いため、最初は燃料液面が下がるまでに時間がかかる。「満タン付近の動きはゆっくりで、半分を過ぎた頃から急速に減る」など、燃料計が指す値の変化にリニア感がないのはこのためだ(PHOTO:イラストAC_Mshape)
ガソリンスタンドで満タンにすると、給油口部にも燃料が入るので、燃料計のFよりも多く給油される。結果として、燃料計の指示はF付近からなかなか下がらない(PHOTO:写真AC_Haru photography)
燃料計がEを指すようになると、燃料残量警告灯が点灯。すぐにガス欠にはならないが、早めに給油するのが望ましい(PHOTO:写真AC_cpm)
燃料計の指示値を見て、「残り何リッターある」と考えるのではなく、例えば「指示値が1/5になったから、あと何キロ走れる」というように、燃料量でなく走行距離で経験的に認識する方が確かだろう(PHOTO:写真AC_AMV8)