残念ながらCT125やダックス125などの人気モデルに出力制御をかけるのではなく、アジアなどで販売されている低コストで軽量な110~125ccスクーターが“原付化”される模様だ
猫も杓子も原付スクーターに乗っていた1980年代に比べ、現在は大幅に数を減らした。とはいえ、パワフルで航続距離の長い内燃機関の原付は貴重な足だ
触媒は、貴金属との化学反応で有害ガスを浄化する仕組みだが、原付では温度上昇に時間がかかり規制をクリアできない。搭載箇所はエキパイが一般的だが、スクーターではサイレンサー内のタイプも
排気量ではなく、出力で車両を区分する方法は既に電動車に導入済み。バイクは、モーターの定格出力が0.6kW(0.81ps)以下なら原付扱いだ。写真はホンダから国内登場が予定される電動バイクのEM1e:
道交法では50cc以下のバイクを運転するには原付免許か普通自動車免許が必要。また道路運送車両法では50cc以下を原付一種と定めている。こうした法律を変更する必要もある。※画像はホンダwebサイトより
エンジンの認証などに使用されるダイナモメータ。新原付をグローバル化するためには、エンジン出力の測定方法も統一する必要がある。※画像はJARI(日本自動車研究所)資料より
ホンダのディオ110は、ベトナム生産でグローバル展開され、国内でも発売されているモデル。こうした現行国内モデルの出力を制限し、「新原付化」する可能性も
スズキから3月に登場したばかりのバーグマンストリート125EXはインド生産。安価ながらスポーティな外観と上級装備が特徴で、ゴージャス版の新原付として登場してほしい!?
欧州(EU)や日本、インド、タイなどがWP29に参加。加盟国同士は統一基準が採用されるため、輸出入が容易だ。なおアメリカや中国は加わっておらず、独自路線を貫いている