累計発行部数5500万部を超える伝説のクルママンガ『頭文字D』。クルマ好きの若者たちはこれを読み、古き良きスポーツカーに昂り、峠へと繰り出した。2020年には新装版も発売され、連載終了からおよそ10年が経過しようとしている現在でもその熱は冷めやらず、当時のクルマたちは中古車市場においても高い人気を誇る。
本稿では、同作に登場した人気車をピックアップし、連載当時は詳しく語られなかった、各車の仕様(グレードやボディカラー)、カスタマイズ、チューニングの変遷などを紹介していく。今回は、藤原拓海のハチロクと対をなす、プロジェクトD・ダブルエースのRX-7(FD3S型)を取り上げる。作品序盤ではドライバーの高橋啓介とともにいったいどのような成長を重ねていったのか?
文/安藤修也
マンガ/しげの秀一