伝説のクルママンガ『頭文字D』の名勝負を選出した「頭文字D名勝負列伝」が、読者のアンコールに答えて復活! 第17回目となる今回は、主人公、藤原拓海が繰り広げた雨中のバトルを紹介。相手はハチロクと同じFRのライトウェイトスポーツモデル、シルビアである。80年代と90年代の対決となったが、はたしてどんな攻防が繰り広げられたのか!?
(新装版第4巻Vol.75「レインバトルの恐怖を知れ!!」~Vol.77「三つどもえ 戦慄の妙義!!」より)。
文/安藤修也 マンガ/しげの秀一
【登場車種】
■先行:日産・シルビア(S14型)
→ドライバーは赤城レッドサンズに所属する「ケンタ」。フルネームは中村賢太だが、チームの誰からも下の名前で呼ばれるみんなの弟分的存在だ。彼が特に慕っていたのは高橋啓介で、その兄貴分を負かした藤原拓海のことを妬み、直接バトルする機会を虎視眈々と狙っていた。髪色は明るく、肌は黒い。愛車シルビアのグレードはノンターボのQ’s(キューズ)。
■後追い:トヨタ・スプリンタートレノ(AE86型)
→ドライバーは藤原拓海。群馬エリアの“キング”的存在であった高橋涼介を破った拓海の名はまたたく間に群馬中に知れ渡った。そうなると周囲の関心は、拓海が秋名以外の場所を走ったらどうなるかに集まってくる。しかし、当の本人は「自分のクルマ欲しいなー」とのどかに考えているのであった(笑)。
【バトルまでのあらすじ】
初の対外試合となった碓氷峠で、見事シルエイティを撃破したハチロク。拓海とハチロクが次におもむく場所に注目が集まるなか、妙義山で赤城レッドサンズ対妙義ナイトキッズの交流戦が行われることに。同日、秋名スピードスターズの面々とともに見学のために現地を訪れた拓海は、GT-RとRX-7の熱いバトルを見て気持ちに火がつくとともに、ギャラリーたちの期待の高まりを受けて、ケンタの挑戦を受けて立つことになる。