SNSを見ていると車両盗難が後を絶たない。高騰している旧車スポーツカーはもちろん、セキュリティのしっかりした現行車も窃盗団にとっては朝飯目なのだろう。そこで愛車を守るアイテムがカーメイトから登場! もし盗難されてもGPSで追跡ができる次世代カーファインダーだ。
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
■窃盗されてもGPSで追跡!! スマホに位置情報を共有
ここのところよく耳にする自動車盗難。レクサスやアルファード/ヴェルファイアといった人気の高級車はもちろんだが、近年価値が上昇中の90年代スポーツカーなどは、純正セキュリティもほぼ存在しなかった時代のクルマということで狙われやすくなっているのが現状だ。
そのため、後付けで盗難防止のアイテムを装着しているユーザーも少なくないが、それでも盗まれてしまった場合、愛車の現在地を確認することができる「カーファインダー」は重要なアイテムと言えるだろう。
そんなカーファインダーの次世代モデルを開発中なのが、カー用品で知られるカーメイトであり、ジャパンモビリティショー2023にその試作モデルを展示していた。
この次世代カーファインダーは、LTE通信モジュールやGPS、各種センサーなどを内蔵したもので、クルマに衝撃が加わった際に登録しているスマートフォンなどに通知が行くのはもちろんのこと。
さらには車両が移動した際にはGPSによって何時にどこを通ったのかのルートまでログが残るため、確実に車両の移動先を追跡することができるのだ。
■愛車のためなら高くない! 発売開始は2024年を予定
GPSもカーメイト独自の技術によって、アンテナをダッシュボードの上などに設置しなくてもしっかり位置情報を受診できるようになっている。
そのためグローブボックスなど、外から見えない部分に隠して設置できるので、窃盗犯に処分されて追跡できなくなるリスクも大幅に軽減している。
また消費電力が少ないこともこの製品の特徴となっており、車載バッテリーが元気な状況であれば1~2か月程度は連続稼働することができるため、普段は乗らずに週末やイベント時のみ乗るような使い方でも問題ない点も嬉しいところ。
なお、スマホの専用アプリには車両の現在地のほか、GPSの受信状況や車載バッテリーの電圧などもモニターでき、バッテリー電圧が低下した際はスマホに通知が来るため、次世代カーファインダーが原因でバッテリーが上がってしまった……という悲劇も避けられる。
この次世代カーファインダー、2024年の発売を予定しており、価格は現時点では未定とのことだが、3~4万円前後を予定しているとのこと。
またLTE通信にかかる通信費は、月額1000円未満で検討しているということなので、大切な愛車にかけるコストとしては決して高くないと言えそうだ。
ちなみにこの次世代カーファインダーの開発担当者は、FC型のRX-7に乗っているそうで、90年代スポーツカーの盗難多発は他人事ではない様子。それだけにユーザー心理に寄り添った機能を持ったものが生まれることは間違いないだろう。
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