11月2日、日産のコンパクトカー「ノート」のマイナーチェンジモデルが発売となった。内外装のデザインを刷新させたほか、新パワーユニットを搭載する「e-POWER(イーパワー)」が追加されたのが大きなトピック。
エンジンが発電した電気によってモーターを駆動する、シリーズハイブリッドシステムを採用する。
文:WEBベストカー編集部/写真:WEBベストカー編集部
「ひと踏み惚れ」する? 新モデルのe-POWER
37.2km/Lとアクアをわずかながら上回る燃費で登場した新モデルの「ノート e-POWER」。国産乗用車としては、初のシリーズ式ハイブリッドとなった。
システムは、ノートSやXなどに搭載される1.2Lの自然吸気エンジン「HR12DE」を発電専用に搭載。これに電気自動車「リーフ」の技術を使用したインバーターとモーターとで前輪を駆動させるというものだ。
モーターはリーフと同じ「EM57」を搭載。最高出力109ps、最大トルク25.9kgf・mのスペックもリーフと同じで、2Lターボに匹敵する力強い加速性能を実現している。
この新モデルはその優れた加速性能で、ユーザーの一目惚れならぬ、「ひと踏み惚れ」を狙う。
また、加速の楽しさのみならず、アクセルペダルだけでクルマの加減速が自在に行えるワンペダル感覚の運転も新鮮だ。「ノーマル」「S」「ECO」の3種類のドライブモードから、「S」もしくは「ECO」を選ぶと、アクセルをオフにするだけですばやく減速が可能。
その減速度はエンジンブレーキの約3倍ともいい、アクセルとブレーキペダルの踏み換え回数を大幅に減らすことができる。
なお「S」モードではキビキビとした力強い走り、「ECO」モードでは燃費を重視した穏やかな加速となる。
e-POWERのグレードはS、X、MEDALISTの3種。もっとも車重の軽いSでは、37.2km/Lの燃費を実現しており、満タンで1000km以上の走行も可能となっている。
新世代の日産デザインを採用
新型ノートは、デザインも大きく刷新されている。象徴的なVモーショングリルとシャープさを増したヘッドランプ、ロー&ワイド感を強調したバンパーなどにより、精悍なフロントマスクに生まれ変わっている。
ボディカラーは「好きな色が必ずある」と謳う楽しい全13色のカラフルなバリエーションとなっている。
今回のモデルチェンジでは、e-POWER専用となる「プレミアムコロナオレンジ」をはじめ、「ギャラクシーゴールド」「オリーブグリーン」「ガーネットレッド」「ソリッドホワイト」の新色5色が追加された。
内装では新形状のD型3本スポークステアリングを全車で採用、e-POWER搭載車には専用設計のメーターを装備した。
なお、MEDALISTにはアイボリー&ブラウンの合皮シートなどを備える「プレミアムホワイトインテリア」をオプション設定。プレミアム感のある大人の雰囲気を演出する。
【グレード/価格 一覧】
- S:139万3200円
- X:149万5800円
- MEDALIST X:162万7560円
- X DIG-S:173万8800円
- MEDALIST:198万5040円
- X FOUR:171万1800円
- X FOURスマートセーフティエディション:182万7360円
- MEDALIST X FOUR:184万3560円
- MEDALIST X FOURスマートセーフティエディション:192万9960円
- e-POWER S:177万2280円
- e-POWER X:195万9120円
- e-POWER メダリスト:224万4240円
ノート e-POWER S 主要諸元
- 全長×全幅×全高:4100×1695×1520mm
- ホイールベース:2600mm
- 車両重量:1170kg
- 駆動方式:前輪駆動(FF)
- 乗車定員:5名
- エンジン種類:1.2L直列3気筒DOHC(発電用)+EM57(駆動用モーター)
- モーター最高出力:109ps/3008-10000rpm
- モーター最大トルク:25.9kgf・m/0-3008rpm
- トランスミッション:―
- 燃費:37.2km/L[JC08モード燃費]
- タイヤサイズ:185/65R15(前後)
- 車両本体価格:177万2280円(税込み)
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