統合協議の末、再び独自の道を歩みそうな日産自動車。日本でもラインナップの充実が急務だが、クーペSUVも「出してほしいモデル」の一つ。ならばいいクルマがある。北米のムラーノを日本に入れてよ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:日産自動車
日本ではいったん消えたムラーノだが……
日産には、日本で売ってない魅力的なクルマがたくさんある。北米で売りだした新型キックスがそうだし、米国や中国で売っているパスファインダーもかっこいい。欧州向けのキャシュカイやジュークも魅力的だ。
しかし営業面を考えると、せっかく導入しても売れゆきが伸びないモデルは避けたい。そこで現状のラインナップからどんなクルマがいいかを考えると、クーペっぽいSUVなんてどうだろう。今非常に旬なカテゴリーであり、クラウンスポーツやらハリアー、フロンクスなど、クーペ風SUVには大ヒット作が多いのだ。
それならば日産にはいいクルマもある。北米で2024年10月にデビューした4代目ムラーノがそれだ。外観を見てもらえば分かるが、アリアに近いラウンドしたルーフを持ち、新しいVモーショングリルや一文字のテールランプも含めて、たたずまいが実にエレガントなのだ。
【画像ギャラリー】新しいVモーショングリルが必見! 日本でもヒット確実なムラーノを見て!(48枚)画像ギャラリーボディサイズはエクストレイルより一回り大きい
改めて新型ムラーノの概要だが、全長4900mm、全幅1980mm、全高1725mmという堂々たる体躯を持つ。ホイールベースも2824mmと長めだ。ホイールは標準で20インチ、オプションで21インチという大径タイプで、タイヤサイズは255/55R20または255/50R21となる(北米仕様)。
パワーユニットだが、日産が鳴り物入りで投入した可変圧縮比エンジンKR20DDETを搭載。インフィニティQXと同じ2L直列4気筒ターボで、QXよりはおだやかな241ps/36kgmというパワー&トルクを発生する。
トランスミッションは最新の9速ATでパドルシフト付き。FFモデルのほかインテリジェント4WDも選べる。乗り心地とハンドリングを両立させるため、足回りには周波数感応式ダンパーが装備されている。
インテリアは近年の日産車に共通のクリーンかつモダンなたたずまい。インパネとセンターディスプレイが連続するデュアルディスプレイを採用しており、センターディスプレイのサイズは12.3インチだ。
【画像ギャラリー】新しいVモーショングリルが必見! 日本でもヒット確実なムラーノを見て!(48枚)画像ギャラリー400万円台で市販されればヒット作の予感!
空調類のスイッチはアリアとおなじ静電容量式タッチパネル、近ごろ必須のアンビエント照明は64色に可変できる。インフォテインメント系はAndroid Automotive OSを内蔵しているから、グーグルマップなどがスマホなしでも利用できる。プロパイロットはバージョン1.1が標準だ。
というわけで、日本でも人気となりそうな要素にあふれるムラーノなのだが、気になるのは価格だ。北米のムラーノはベースモデルが4万470ドルからと、現地の感覚では400万円台のイメージなのだが、日本円に直すと、現在の為替相場では600万円を突破してしまう。
これでは競争力にかけるので、なんとか500万円台、できればエンジンや装備を見直して、400万円台で日本仕様を投入することはできないだろうか。エクストレイルの北米版であるローグは現地価格が2万9230ドル(約438万円)~なのに、日本ではエクストレイルを360万円から市販しているのだから不可能ではないだろう。
400万円台のモデルがあれば、ハリアーとも渡り合える魅力的なモデルとなることは確実。日本市場の活性化のためにも、ぜひとも検討してほしい!
【画像ギャラリー】新しいVモーショングリルが必見! 日本でもヒット確実なムラーノを見て!(48枚)画像ギャラリー



















































コメント
コメントの使い方何よりデザインがいいです。ムラーノは巨体さとCVTのみなネガを感じさせないほど、総合的に優れた車でしたね。
ですが現行ムラーノは競合が強力な日本では霞んでしまうでしょう。Q30を国内販売すべきでした。わざわざ試乗会して導入直前だったのを白紙化した日産役員共・・・
日産の経営難はモデルチェンジの凍結による販売の低迷が原因ですから、必要な対策はリストラではなく、単純明快にモデルチェンジと新型車の投入なのですよね。
しかも中期計画のThe Arcでしっかり予定している車種を公開しているのですから、それを発売するだけでリストラなどせずとも問題が解決します。