ホンダの三部敏宏社長がオンラインにて急遽記者会見を実施した。リーク報道についても触れつつ、今後のホンダ・日産との2024年8月の戦略的パートナーシップのあり方などについても語った。
文:ベストカーWeb編集部/写真:編集部、ホンダ
【画像ギャラリー】ホンダとしても日産との成功を祈ったが叶わず それぞれの輝くクルマたちを見てよ(6枚)画像ギャラリー「株式交換比率の数値の提示をしたことはない」
ホンダの三部敏宏社長がオンラインで会見し、日産、三菱との統合協議が終了したと正式に発表した。2024年12月から約2カ月にわたった経営統合協議について、2025年2月13日に3社が正式に覚書を破棄したと発表した。
三部社長は先行した「日産が持ち株比率に納得しなかった」などというリーク報道についても触れ、これについて「株式交換比率を事前に数値を提示した事実がない」と明言し、報道が先走った状況を正すシーンもあった。
そもそものこの経営統合について、当初は共同持株会社を設立し、ホンダと日産がその傘下に収まるという設計だったのは周知のとおり。ホンダから過半数のボードメンバーを出し、共同持株会社についても代表はホンダ側が務める予定となっていた。
しかしその後はいわゆる子会社化となる株式交換による経営統合の議論に至ったという。これは今後の電動化など厳しい判断を迫られる局面に対峙した際に、ホンダ、日産の2社のメンバーが並ぶボードでは判断が間に合わないと予測。
いわゆるワンガバナンスでの体制を早期に作り上げて、ホンダ・日産という一枚岩で市場を戦い抜くというのがホンダの狙いだった。
株式交換は日産とっても厳しいものになると予測も持っていたと三部社長は発言していたが、結果としては日産経営陣としても難しい判断を迫られた状況だろう。
今回の経営統合については破談になってしまったが、2024年8月に締結した知能化、電動化などへの提携は引き続き保持される。この後、日産の記者会見が控えており、続報をお届けしよう。
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