[シャオミSU7ウルトラ]の価格がバグってる件!! 1548psの怪物が1100万円でいいのか!!!

[シャオミSU7ウルトラ]の価格がバグってる件!! 1548psの怪物が1100万円でいいのか!!!

 スマホで知られるシャオミの激速EV「SU7」に、最強モデル「ウルトラ」が追加された。このクルマ、3132万円もするポルシェ・タイカン・ターボGTに匹敵する性能を、3分の1近い約1100万円で可能にするというのだが、はたしてマジか?

文:ベストカーWeb編集部/写真:Xiaomi

タイカンターボGTを上回る性能で価格は3分の1?

シャオミSU7ウルトラ(プロトタイプ)
シャオミSU7ウルトラ(プロトタイプ)

 中国シャオミ。スマホで知られたブランドだが、2024年春に激速EV「SU7」で自動車市場に参入した。当初は行方を不安視する声もあったが、2024年末には世界が驚くことになる。シャオミはたったの9カ月で、13万台のSU7を売り上げたのだ。

 話はそこで終わらない。2025年2月27日、中国シャオミは「SU7」の最高峰モデル「ウルトラ」を発表した。ベースモデルの価格は52万9900元(約1086万円)。高額車には違いないが性能を聞くとちと考えが買わる。

 SU7ウルトラはフロント2基、リア1基の3モーター構成で、そのパワーは1548ps。0-100km/h加速はたったの1.97秒で、最高速度は350km/hに達するという。

 この性能に匹敵するライバルをEVで探すのは難しいが、ポルシェ・タイカンのトップモデル「ターボGT」がまあまあ近い。とはいえターボGTは1034psで、0-100km/h加速2.3秒、トップスピードは290km/h。シャオミのアナウンスを信じるならば、ウルトラはこの性能を余裕で上回る。

 そして価格を忘れてはならない。タイカンターボGTの価格は3132万円。SU7ウルトラの3倍近い価格なのだ。

【画像ギャラリー】なんと「24金+カーボン」というSU7のエンブレムをこっから見て!(17枚)画像ギャラリー

モーターの最高回転数は2万7200回転!

0-100km/h加速1.97秒、0-200km/h加速5.96秒、最高速度350km/hをうたう
0-100km/h加速1.97秒、0-200km/h加速5.96秒、最高速度350km/hをうたう

 改めてSU7の成り立ちだが、マクラーレンのようなフロントマスクとタイカン的なボディ形状を持った4ドアクーペ的セダン。複雑な骨格部品を一発のアルミプレスで鋳抜くギガキャストや、バッテリーをシャシーに直付けするセル・トゥ・ボディといった最新の工法を惜しみなく使うことで、コスト圧縮に成功している。

 いっぽう革新的ともいえるのがモーターだろう。普及版のSU7が積むモーターは、シャオミが内燃機関に例えて「V6」と呼んでいるのだが、最高許容回転が2万1000回転。日産リーフのモーターがおよそ1万500回転といえば、そのすごさが分かるだろう。

 しかしウルトラはさらに上を浮く。このクルマのフロントに積まれる2基のモーターは「V8」と呼ばれ、最高回転数が2万7200回転に達するのだ。現時点の量産EVのなかでもっとも強力なモーターといえよう。

 もちろんSU7ウルトラのハイパフォーマンスの秘密はこれだけじゃない。

 たとえば空力、ボディはCd値低減のため全長が延ばされており、フロントにはスプリッターとスポイラー、U字型のエアカーテンが装備される。これらはリアの固定式スポイラーと組み合わされ、最大285kgというダウンフォースを生み出すという。

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気になるブレーキ性能も対策か?

SU7ウルトラのイエロー内装。それにしてもとんでもないEVだ
SU7ウルトラのイエロー内装。それにしてもとんでもないEVだ

 ボディにはカーボンファイバーが多用され、車重軽減に寄与している。ルーフパネルやリアスポイラーはもちろんのこと、室内のセンターコンソールやドアシルプレート、フロントシートのバックパネルなどもカーボン製だ。

 足回りはデュアルチャンバーエアスプリングと高性能アダプティブダンパーを組み合わせたもので、速度域を問わず優れた乗り心地を実現しているという。さらにフロントの2つのモーターがトルクベクタリング制御を実現しており、圧倒的な旋回性も生み出すようだ。

 これだけの性能を持った強烈なクルマだけに、ぜひとも日本のサーキットで性能を試してみたいが、今のところ日本の導入予定はない。とはいえシャオミは海外進出の機会を狙っているといわれ、その候補に日本市場が入っている可能性は少なくないだろう。

 ちなみにウルトラ登場以前のSU7は、昨年サーキットでアクシデントを起こし、ブレーキのキャパシティ不足が指摘された。

 ウルトラについては430mmという大径カーボンセラミックディスク(フロント)や曙ブレーキ製6ピストンキャリパー(フロント、リアは4ピストン)などをおごり、180-0km/hのフルブレーキを10回繰り返してもフェードしないとうたっている。このあたりは今後の市販車のインプレッションを待ちたい。

 ともかく、とんでもないEVが登場したことは事実。EVだって退屈したくないというスポーツ指向のユーザーは、チェックしておくべき1台だろう。

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