新型ルークスの、地味ながらものすごい変更点。それはAピラーの角度を立てたこと。「それがどうした?」なんて言わないでほしい。この変更がものすごい効果を生んでいるのよ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:奥隅圭之、日産自動車
Aピラーを8度も立てた!
新型ルークスのすごいところはいろいろあるが、Aピラーをなんと8度も立てたことは画期的。このおかげでいろいろとメリットが生まれるからだ。
そもそもAピラーとはなにかというと、クルマの一番前でルーフを支えている柱(ピラー)のこと。ルークスの場合は左右2本ずつピラーが立っているが、それをまとめて一つのAピラーと考えていい。
Aピラーが立つ(直立気味にする)といいことは、まずフロントガラスも立ち気味になるので、前席に座る人の前方空間が広がるということ。もともとルークスは視点の高さが評判だったから、それとの相乗効果で開放感が高まるといえる。
立てたAピラーの効果はそれだけじゃない。実はAピラーが寝ていると、その陰に死角が生まれやすいのだ。右左折時に歩行者などを見落とす原因にもなる。
ルークスはAピラーを立てたうえでピラーの太さも細くした。その結果。死角が減り、歩行者などにより気付きやすい運転環境を作ったともいえるわけだ。
軽で一番長い室内長にも貢献!?
Aピラーを立てたメリットはまだある。それが室内長(室内の縦方向の長さ)を拡大しやすくできることだ。
軽自動車は全長が3.4mと決まっているから、室内長もだいたい一定になりそうなものだが、実際には車種によってさまざま。そんな中で新型ルークスは2315mmという、軽自動車でもっとも長い室内長を実現している。
そもそも室内長の測り方だが、インパネ(メーターパネル)の一番出っ張った部分(メーターバイザーなど)から、後部座席の背もたれの後端までの長さを測る。新型ルークスはインパネに出っ張りがないため(平板な液晶メーターを採用)、それだけで室内長には有利だとはいえるが、それでもAピラーが立っていればインパネ設置位置の自由度が高まるから、間接的に恩恵を生んでいるといえそうだ。
反面、Aピラーが立っていると、万一の衝突の際に不利とも言われるが、もちろん新型ルークスはさまざまな衝突基準をクリアしている。車両トータルで応力分散が考えられているからそこは安心していいだろう。ここはやっぱり、立てたAピラーの恩恵を喜ぶべきに違いない!










コメント
コメントの使い方デザイン良いですね。あとは、お値段と早期納車です頑張ってください(^o^)