広い室内と快適な移動空間が自慢の日産「新型ルークス」。軽自動車ながら「リビングのようなくつろぎ」を目指したインテリアは、手抜きゼロ! 上級モデルのセレナやノート、ノートオーラに搭載している技術まで惜しみなく投入してきたのだ。座ってすぐに「おっ!」とうならされたその座り心地、要チェックである!
文・ベストカーWeb編集部/写真・奥隅圭之、日産
宇宙から生まれた!? 「ゼログラビティシート」を軽に初採用!
今回の新型ルークスに採用されたのが、日産自慢の「ゼログラビティ(無重力)シート」だ。すでに新型セレナやノート、ノートオーラ、さらにはキックスといったクラス上のモデルに搭載されている技術である。
正式にはスパイナルサポート機能付きシートと呼ばれ、初登場はなんと2011年10月。名前の「スパイナル」は背骨や脊髄を意味し、NASAが無重力状態で計測した「中立姿勢」をベースに設計されている。背骨や筋肉に余計な負担をかけず、ラクに座れるように作られているのだ。
この「中立姿勢」とは、宇宙空間のような無重力環境で人が自然にとるリラックスしたポーズのこと。人間工学的にも理想的で、身体への負担や疲労が最小限に抑えられると言われている。
そんな贅沢なシートを、新型ルークスでは前席だけでなく後席にも採用してきたのだから驚きである。
後席も進化! 長距離でも疲れ知らずの工夫
ゼログラビティシートだけでも充分魅力的だが、新型ルークスの進化はそれだけではない。注目したいのが後席だ。座面の長さを従来比で23mm延長し、太ももをしっかり支える形状に改良。ひざ裏が浮きにくく、長時間座っても疲れにくい仕様となっている。
さらに、日産として初めて採用したのが「メランジ生地」。服やシーツにも使われる柔らかく伸びのある素材で、座った瞬間に包み込まれるような心地よさを実現。シート形状との相乗効果で、体圧を分散し、ロングドライブでも快適に過ごせるようになった。
加えて、肩口には滑りにくい素材を採用。これにより横揺れが抑えられ、車酔いしにくいというメリットもある。この「酔いにくいシート」はすでに新型セレナでも高評価を得ている技術だ。
「軽だから乗り心地はそれなりでしょ?」なんて思っている人にこそ試してほしいのが、この新型ルークス。ゼログラビティシートや後席の進化、素材へのこだわりによって、もはや「軽」の枠を超えた快適性を実現している。
いやはや……やるな日産!





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