価格が判明した三菱 新型デリカミニ。今回の目玉はなんといってもアウトランダーやトライトンでお馴染みの走行モードダイヤルが装備されてこと。とはいえ、オフロード性能はどんなものなのか!? 特設オフロードコースで試すと「あ、これやっぱデリカなんだ!!」と思えるデキだったゾ!!!!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:森山良雄
いやいや安心感スゴいゾ!! 下り坂のアシスト機能がお見事すぎた
デリカミニといえば気になるのがやっぱりオフロード性能だ。メディア向けオフロード試乗会が開催されたのでレポートしよう。
路面は砂利+土で、後半に大きな轍のある登坂路が設定されていた。通常の軽自動車だとデフロック付きの軽トラックか、ジムニーのような本格4WDでないと尻込みするコースだ。
まずはスタートすぐの下り坂。ヒルディセントコントロールを使いながらスルスルっと下っていく。30km/hまで対応するようになったとこともあり、安心感が大きい。
対角スタックだってなんのその!! やっぱデリカファミリーなデキ
そして最後にして最大の難関が轍のある登坂。片方の轍に駆動輪が落ちて、対角線の車輪に駆動が伝わらない「対角スタック」が起こる。新型デリカミニには5つの走行モードが設定されるのだが、今回はノーマルとグラベルモードをこのスタック状態で試した。
まずはノーマルモード。ある程度の空転は許容する。恐れずにアクセルを踏み抜くとグググっと脱出。これだけでも凄いのだがグラベルモードはまさに驚嘆の完成度。非常にスムーズな駆動配分を行い、呆気なく脱出。制御の差がはっきり出るととても面白いぞ。
また忘れてはいけないのが乗り心地のよさ。前型だとやや突っ張るような挙動があったショックアブソーバーだが、新型はカヤバの「プロスムース」を採用。ベアリングやブッシュ位置の変更なども確実に効いている。路面からの入力をいなして、トントンと走破して走り上質さもある。
「デリカと名のつく以上は4WDに妥協はできない」と開発陣は口を揃えて言うが、まさに軽自動車という枠を超えてデリカミニの4WD性能は強烈だった!
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