北米で日産ローグのPHEVが発表されたが、見ての通りこいつはアウトランダーのOEMモデル。となるとアウトランダーとの棲み分けが気になるが、心配無用。三菱はアウトランダーの強化策として、ヘビーデューティモデルやマイルドハイブリッドを投入するのだ! おいおいこれ、日本にも入れてほしいなあ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:三菱自動車
【画像ギャラリー】アウトランダー トレイルエディションの雄姿を見よ!(4枚)画像ギャラリートレイルエディションベースのワイルド仕様を投入!
2025年10月14日、三菱ノースアメリカ(MMNA)が2026年度に投入するニューモデルについて発表を行った。
そこで公開された画像を見ると、黒いヴェールを被ったクルマが2台ある。1台はかねてからアナウンスされているBEVだが、透けて見えるヘッドライトの形状からも、日産の新型リーフのOEMモデルであることは明らか。
気になるのはその隣のSUVモデルだ。当日の発表によれば、このクルマはアウトランダーの新バージョンらしい。「オフロード仕様のボディワークとオフロード重視のドライブモード、パフォーマンス向上、独自のインテリアを特長とし、2026年後半に発売」するというのだ。
実は三菱は北米市場で、8月に「アウトランダー トレイルエディション」というモデルを発売済み。
こいつは北米で人気の「ラギッド系SUV(トヨタのトレイルハンターやスバルのウィルダネスなど)」マーケットを意識したモデルだが、新しいバージョンはそのトレイルエディションをベースに、さらなる装備や機能追加を施したモデルらしい。
トレイルエディションの概要だが、ブラック&マット系のエクステリアにオールテレーンタイヤ+18インチ専用ホイール、バンパーやドア下を保護するガード類にパノラマルーフ、防水内装などをあつらえたモデル。エンジンはPHEVではなく2.5Lガソリンだが、その分価格が抑えられている点はうれしい。
マイルドハイブリッドはぜひ日本へ入れて!
さて、当日の画像にはないが、アウトランダーにはもう1台隠し玉がある。それがマイルドハイブリッドだ。
ベストカーWebで過去にも報じたが、北米向けマイルドハイブリッドは、三菱が東南アジアのエクスフォースやエクスパンダーに積んでいる1.6L自然吸気ハイブリッドではなく、4B40型1.5Lターボにモーターを組み合わせた新造ユニットとなる。
4B40型ユニット自体は3列SUVモデル「デスティネーター」も搭載する現役エンジン。デスティネーターはハイブリッドではないが、燃焼にアトキンソンサイクルを採用しており、ハイブリッドもスタンバイOKと感じさせる。
三菱はエクスフォース用ハイブリッドを開発する際、既存エンジンをベースにアイシンのハイブリッドユニットを組み合わせる手法をとった。コスト面を考えると北米向けハイブリッドにもこの手法を取りそうに思えるが、この点はまだ公式発表はない。
いずれにしろ、アウトランダーはまだまだ進化を続ける。特にPHEVモデルしかなくて手頃なモデルがほしい日本市場にはマイルドハイブリッドは刺さるはず。ラギッド仕様も含めて、ぜひ日本に入れてほしい!






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