30年分の“ありがとう”を形に! ホンダ「ステップワゴン」30周年記念車は装備強化でファミリーカーとしてどこまで進化した?

30年分の“ありがとう”を形に! ホンダ「ステップワゴン」30周年記念車は装備強化でファミリーカーとしてどこまで進化した?

 ホンダのFFミニバンを代表する「ステップワゴン」が、2026年に初代誕生30周年を迎える。その節目を記念して、e:HEV AIR EXとe:HEV SPADAに30周年特別仕様車が登場。12月19日に発売となる。懐かしさと最新装備を融合させた今回のモデルは、ファミリー層はもちろん、かつてステップワゴンに憧れた世代にも刺さる内容。装備・価格・選び方まで、詳しく紹介していく。

文:ベストカーWeb編集部/写真:HONDA

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30年の集大成!ステップワゴンが支持され続ける理由

1996年に登場したホンダ初代ステップワゴン。スクエアなボディと低床が生む広い室内、ファミリー層の手も届くリーズナブルな価格を重視したモデルだった
1996年に登場したホンダ初代ステップワゴン。スクエアなボディと低床が生む広い室内、ファミリー層の手も届くリーズナブルな価格を重視したモデルだった

 1996年に誕生した初代ステップワゴンは、「家族みんなの使い勝手」を徹底追求したFFライトミニバンとして大ヒットした。低床・低重心パッケージ、多彩なシートアレンジ、クラス最大級の室内空間といった思想は、現行6代目にも確実に受け継がれている。

 今回の30周年特別仕様車は、そんな歴史を象徴する存在。初代の車名ロゴをモチーフにした専用エンブレムやシートタグが与えられ、「わかる人にはわかる」特別感を演出している。単なる記念モデルではなく、ステップワゴンの“らしさ”を再確認できる一台と言えるだろう。

注目装備を一気に追加! 家族目線での進化がスゴい!

ステップワゴン e:HEV SPADA 30周年特別仕様車(左)、ステップワゴン e:HEV AIR EX 30周年特別仕様車(右)
ステップワゴン e:HEV SPADA 30周年特別仕様車(左)、ステップワゴン e:HEV AIR EX 30周年特別仕様車(右)

 30周年特別仕様車の最大のポイントは、装備の充実度だ。マルチビューカメラシステムや後退出庫サポート、アダプティブドライビングビームなど、安全運転を支える先進装備を標準化。さらに2列目シートヒーターも備え、冬場の送迎や長距離移動での快適性が大きく向上している。

 とくにミニバンで使用頻度の高い2列目の快適性強化は、ファミリー層にとって大きな魅力。日常使いからレジャーまで、「家族のためのクルマ」というステップワゴンの本質を、装備面から改めて強化した印象だ。

AIR EXとSPADA、どちらを選ぶ? その違いは?

こちらは e:HEV AIR EX 30周年特別仕様車。メッキ加飾などはないが、AIRよりも精悍なデザインを採用している
こちらは e:HEV AIR EX 30周年特別仕様車。メッキ加飾などはないが、AIRよりも精悍なデザインを採用している

 ベースとなるのは「STEP WGN e:HEV AIR EX」と「STEP WGN e:HEV SPADA」。AIR EXはシンプルでクリーンなデザインを好む層向け、SPADAは精悍さと上質感を求める層に刺さる仕立てとなっている。

 価格は、「AIR EX 30周年特別仕様車」が409万8600円、「SPADA 30周年特別仕様車」が415万9100円(いずれも税込)。内外装の雰囲気やボディカラー設定の違いをどう捉えるかが選択のポイントになる。

今こそ“買い”の記念モデル

 今回の30周年特別仕様車は、単なる装飾モデルではない。装備内容を見れば、通常グレードにオプションを追加するよりコストパフォーマンスは高く、完成度の高いパッケージと言える。

 かつてステップワゴンに乗っていた人、子育てを終えて再びミニバンを検討している人にとっても、「30周年」という物語性は大きな魅力。長く付き合える一台を探しているなら、今このタイミングは見逃せない。

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