頂点に「タイプS」が復活! 新型TLXのバリエーション
次期TLXに設定されるエンジンは2L直4ターボ(272ps/38.7kgm)と、新開発となる3L・V6ターボ(現時点ではスペック非公表)の2つ。
トランスミッションはそれぞれ10速AT。駆動方式は2L直4ターボ車がFFとSH-AWD(レジェンドやNSXにも採用)、3L・V6ターボはSH-AWDのみとなる。
日本人の視点で次期TLX最大の注目ポイントとなりそうなのが、3L・V6ターボは「タイプS」のグレードを名乗る点だ。
1997年に行われた初代NSXのビッグマイナーチェンジで展開が始まったタイプSは、「タイプRをノーマルのままサーキットを全開で走れるサーキットベストとするなら、タイプSはワインディングベスト」という位置づけで、国内ではアコードやインテグラなどに設定。
タイプSはタイプRほどメジャーにはならなかったものの、公道ユースにはほどよいモデルだった。
米国で販売されるホンダ車では「TL」以来10年振り、日本で販売されるホンダ車では先々代アコード以来7年振りとなる次期TLXで復活する「タイプS」は、400馬力を優にオーバーしそうな3L・V6ターボエンジンを搭載。
加えて、可変ダンパー、20インチタイヤ+ブレンボブレーキなど、サーキットもガンガン走れそうなアイテムが盛りだくさんとなっている。
これでタイプSのコンセプト通り、公道も快適かつ楽しく走れるモデルに仕上がっていれば、米国のスポーツセダン市場において面白い存在になるに違いない。
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次期TLXは、2L直4ターボが3万ドル半ばスタートの価格で2020年秋から、タイプS(価格は未発表)は、来年春からデリバリーが開始される。
ホンダ広報部によれば「グレイスは7月に、シビックセダンは8月に生産終了する」という。
TLXの日本導入はないだろうが、ホンダが日本で販売するセダンを再構築するのなら、このようなモデルの導入は、やってみる価値のあるチャレンジかもしれない。
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