大きくなったMINIクロスオーバーに乗って欧州エコカーの真髄を叩き込まれた!


■モーター走行だけでも3パターンあり

 今回の試乗コースは250㎞程度。バルセロナ市街地を抜け、高速道路を走り、ワインディングを延々と走るというものだ。

 まず、市街地では今回のミニの特徴であるモーターだけで走行するeDRIVEモードで走る。このeDRIVEモードもAUTO eDRIVE(80km/hまでEV走行)、

 MAX eDRIVE(125km/hまでEV走行可)、それにSAVE eDRIVE(バッテリー残量を90%に維持)の3パターンあり、当面AUTOで走行。

 市街地では、まったくのEVで、滑らかで静粛。モーターのトルクも充分で神戸のように山側に向かうとけっこう急な坂道があるにもかかわらず、軽快に走る。

 サスペンションもごつごつせず乗り心地もいい。高速道路に入って、エンジンが始動しても、それほどエンジンがうるさくなるわけでもなく、いたって平和。

 アクセル開度によりエンジンが停止したり、またかかったりするが、気づかないほどのスムーズさで、同時に前後輪で別々にエネルギーを回生し、蓄えるので、バッテリー残量の減りも少ない。

モーター走行で3パターン存在する

■「走りの楽しさ」が刻み込まれるPHEV、やっぱりすごい

 このミニがイメージを変えるのはワインディングに入ってからだった。シフトタイミング、アクセルやステアリングレスポンスなどが制御できる走行モードはグリーン、ミッド、スポーツの3種類あり、スポーツモードに切り替えると、

 たちまちSUVからスポーティモデルに変身する。全長が4315mm、全幅1820mm、全高1595mm(日本のSDグレード)という大きさを感じさせないアグレッシブな走りをみせる。

 組み合わせられるのは6速ATながら、手元のパドルシフトを駆使すれば、ワインディングを意のままに走る。

 グリーンではジェントルな乗り心地を提供してくれ、のんびり優雅に走っていたのに、この豹変ぶりはうれしい驚き。

 すれ違いがぎりぎりの細いワインディングをベンツのバンが挑むかのように、相当なスピードで爆走する場面があった。

 多分日本では考えられないほどのスピードで、下りは想像を絶するほどだったが、当然まったく無理なくついていけるし、ブレーキも別段強力にかけるわけでもない。なんだバンか、と思う方もいるだろうが、現地の飛ばし屋は桁が違う。

 話はそれたが、これで燃費は14km/Lほど。本来EV走行で40kmほど走れ、満充電にするには200Vの家庭用電源で3時間強、「BMW I Wallbox」で2時間強。日本的な使い方であれば、ほぼEV走行だけでいける。

 プラグインはプリウスやアウトランダーで日本でも実践されているが、クルマ本来の楽しさを持ったハイブリッドという意味で、このクロスオーバーは外せないと思った。


  • ◎MINI COOPER S E CROSSOVER ALL4 PHVハイブリッド 479万円
  • ◎MINI COOPER D CROSSOVER ALL4 ディーゼル 414万円
  • ◎MINI COOPER D CROSSOVER ディーゼル 386万円
  • ◎MINI COOPER SD CROSSOVER ALL4 ディーゼル 483万円
  • 全長4135mm×全幅1820mm×全高1595mm 
  • ホイールベース2670mm
  • 車重1660kg(欧州仕様)
  • 動力機構直列3気筒DOHCターボ+モーター
  • エンジン排気量1995cc
  • 最高出力136ps
  • 最大トルク22.4kgm
  • モーター出力(後輪)88ps/16.8kgm
  • トランスミッション8速AT
充電時間はBMW製の充電器で2時間ちょっと。
満充電で、モーターのみで40kmの走行が可能。電池はリチウムイオン  

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