■【WRX S4の主な変更点】「スバルらしいメニュー」
新旧のWRX S4を乗り比べて驚いたのは、さらにワンランク上の上質なモデルになったということです。フロアの制振性やガラス板厚アップなどで静粛性がアップしていますし、STIと同様、リアスタビライザーの径を20㎜から19㎜に落として接地感を上げています。
サスペンションは突っ張っている感じがなくなって、懐の深さが出てきましたね。しかも操舵に対してより自然なフィールの電動パワステ、北米の銅規制で新開発したブレーキパッドにしても、ブレーキの効きが約2割向上しています。
まさにスバルらしい細かい年次改良のメニューですね。新しいアイサイトツーリングアシストがついていますので、旧型からの進化度は120としたいと思います。
【レヴォーグの主な変更点】「「まさにおったまげ!」
レヴォーグは2014年6月に最初期型のA型が出ましたが、翌2015年にはGTアイサイトの足回りを改良してだいぶよくなりました。
さらに2016年にはフロントにビルシュタインのダンプマチックIIを採用して、「もうやることないだろうな」と思っていたら今回のビッグマイチェン。まさにおったまげです。
どこが凄いかというと、サスペンションの進化ぶり。旧型はフロントタイヤで7割の仕事を受けていて、タイヤのスキール音もフロントから出ていました。
しかもロールしない感じがあって、リアが突っ張って接地感が薄くておもちゃっぽい。バネ、スタビライザー、ダンパー、コイルスプリングは、全体的に減衰力を旧型から約2割下げているそうです。
実際、フロントコイルやリアコイルのバンプストロークを8mm延長し、リバウンド長はフロントストラットが5mm、リアショックアブソーバが8mm延長、リアのスタビライザーを20mmから18mmに変更(KYB、ビルシュタイン共通)というふうに実に多岐にわたっています。
それに加えて約2割効きがアップしたブレーキ(18インチ)、滑らかになった電動パワステ、リアルな加速フィールが味わえるオートステップ変速制御を追加した1.6LのCVT……、これに畳みかけるような「アイサイト・ツーリングアシスト」の全車標準装備。
進化度は150です。ベストカー編集部がお持ち(社用車)のA型からの進化度は180くらいかな。
コメント
コメントの使い方