2017年9月22日、第45回東京モーターショー(10月25日〜11月5日)におけるスズキブースの出展概要が同社より公式発表された。
新型スペーシアや「クロスビー(いわゆるハスラーのワイド版)」を含むワールドプレミア7車種という大盤振る舞いだが、しかしその中に「新型ジムニー」は存在していない。
では現行型がデビューしてからそろそろ20年となるジムニーのフルモデルチェンジはまだ先なのか? 新型の開発は進んでいないのか?
本記事では現段階で本誌スクープ班がキャッチしている、次期型ジムニーの情報を整理してお届けしたい。
文:ベストカー編集部
ベストカー2017年10月10日号
■東京モーターショーには「次期スペーシア」&「ワイド版ハスラー」が登場
ラダーフレーム構造を採用した本格的な軽クロカン4WDとして、国産モデルでは唯一無二の存在であり続けているジムニー。
ベストカー本誌ではこれまで何度か、「今年の東京モーターショーに次期型のコンセプトモデルが出展され、現行モデルが’98年に登場してから20年目を迎える来年、いよいよ新型モデルがデビューする」というスケジュールをお伝えしてきた。
しかしスズキが9月22日、正式に発表した「出展概要」資料を読むかぎり、残念ながら「次期ジムニー」と思われるコンセプトカーの出品はなさそう。
ジムニーも重要だが、基幹車種のひとつである「スペーシア」の新型出品とその話題性を優先したということだろう。ちなみに新型(2代目)スペーシアは今回の東京モーターショーに市販モデルが出品され、正式デビューは2018年2月を予定している。
これに加えてこちらは2017年末にも発表されるであろうワイド版ハスラーの「クロスビー」がスズキブースの目玉出品車となる。
では新型ジムニーはどうか?
すでに欧州では次期型モデルのプロトタイプ(ジムニーシエラ)もその姿を現わしており、速報サイトでテスト風景が報じられている。
これらのデザイン情報と、漏れ伝わっている新型の情報を総合すると、全体のフォルムやフロントマスクの大まかな造形は確認できる。
■新型はより武骨でパワフルになる!
エクステリアデザインは現行型よりも無骨で男っぽさが強調されたテイストとなり、全体的にスクエアでクロカン4WDらしい雰囲気に。
クラスは違うが、メルセデスベンツGクラスやランドローバーディフェンダーといったヘビーデューティ4WDをサイズダウンさせたような印象さえ受ける。
次期型もこれまでと同じく圧倒的な悪路走破性に加え、山岳路での実用的な使い勝手などを支えるラダーフレーム、そしてパートタイム4WDはもちろん継承されることになる。
搭載されるエンジンはこれまでのK6A型ターボからR06型直噴ターボに切り替わる。環境対応となることからエネチャージ搭載グレードの設定もありそうで、燃費性能のほうも期待できる。
さらに時代の要請に合わせて安全性向上にも配慮し、最新版の衝突被害軽減ブレーキ、「デュアルカメラブレーキサポート」も採用されるだろう。
では登場時期はいつ頃か? モデルサイクルを考えると2018年秋頃が濃厚となるが、多少早まって夏頃の登場、という情報も入っている。
なにしろ事前情報が入ってきにくいスズキの新型車だけに、まだ謎に包まれている部分は多い。ただそれだけに登場が楽しみでもある。当サイトでも続報が入り次第、順次お伝えしていきたい。
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