2018年にはトヨタのトップ3ともいえるクルマがすべて新型に切り替わります(一台は復活)。
6〜8月にクラウンとセンチュリー、秋頃にスープラが発売予定。
「ラインアップを整理する」という話題がニュースになり、整理車種(FJクルーザーやウィッシュ)が報じられるなか、しっかりと魅力的な新モデルを続々投入してくるあたり、さすがの販売戦略といえるのではないでしょうか。
以下、上記3モデルの詳細を整理してお伝えします。
文:ベストカー編集部
ベストカー2017年12月10日号
■クラウン 2018年7月頃発売
15代目となる新型クラウンの発売は2018年夏の予定なのだが、半年以上も前にもかかわらず、第45回東京モーターショーで「コンセプト」といいながらも、ほぼ新車状態の姿を大公開した。
実際モーターショー会場で現車を確認するとあたかもディーラーショールームで見るかのような「新車感」。
「あくまでもコンセプトカーですからね……」といいながらも、「実際に走れます。位置付けとしては量産一歩手前の工場試作車というレベル」というのは開発を担当する秋山晃ミッドサイズビークルカンパニーチーフエンジニア。
さて新型クラウン、一目してこれまでのクラウンとは違う! と直感的に印象づけられるのだが、それは伝統的な太いCピラーを廃して軽快な6ライトのキャビンとしたためだ。
ルーフラインは後端に向けて傾斜し、Cピラーは細身のラインで軽やかなフォルムを作りだしている。ルーフラインの傾斜はトランクリッドにまでつながり、サイドビューはあたかもファストバッククーペのようなラインを作りだしている。
「大きな挑戦でした。社内的には反対意見も多くありましたが、次世代のクラウンのあり方を考えた時、“流麗さ”という部分に徹底的にこだわりました。
しかしいっぽうでクラウンらしい重厚感も必要なので、サイドのキャラクターラインの通し方など、しっかりと検討してサイドの面で重厚感を感じさせるデザインとしました」と秋山CE。
フロントグリルに輝く「RS」エンブレムが気になるが、秋山CEに聞くと「あまり深い意味はないのですが、スポーティなイメージと感じていただければ狙いどおりです」と。
TNGAコンセプトの新開発プラットフォームを採用する新型クラウンはニュルブルクリンクを走り込んで開発。本格的なスポーツサルーンに仕上げているという。その自信の表れが「RS」ということなのだろうか?
ボディサイズは全長4910mm(現行型より+15mm)、全幅1800mm(変更なし)、全高1455mm(+5mm)で、ホイールベースは70mmも延長された2920mm。現行型より大きくなっているものの、大きさは感じさせない。
パワートレーンの詳細は明らかにされていないが、インパネを見るとパワーマネージメントメーターがありハイブリッドだとわかる。
おそらくカムリ用2.5L直4ハイブリッド(A25A-FXS)を縦置き用に改良して搭載するのだろう。このほかにも2L直噴ターボの搭載も予測される。
■センチュリー 2018年6月頃発売
すでに生産を終了している先代型は1997年に登場し、国内唯一のV12エンジンを搭載していたが、20年ぶりのフルモデルチェンジで3代目となる新型はレクサスLS600h譲りの5L、V8ハイブリッドを搭載。
レクサスでは4WDだったがセンチュリーはFRとなる。
全長5335mm、全幅1930mm、全高1505mm、ホイールベース3090mmの重厚感たっぷりの堂々たる車体は7回塗りで滑らかさを感じさせる極上の塗装で仕上げられる。新型センチュリーのデビューは来年6月の予定。
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