2020年6月のオンライン発表会で世界初公開されたBMW4シリーズのフルモデルチェンジモデルは、大胆なフロントマスクの刷新から、賛否を呼んだことは記憶に新しい。その日本仕様が上陸した。
ワイドなキドニーグリルは新時代の幕開けを示すものなのか?新型4シリーズの日本仕様の内容を含めて、紹介しよう。
文:大音 安弘、写真:BMW
【画像ギャラリー】強烈なインパクトを持つ新生BMW4シリーズクーペのデザイン
クーペの特別感を高めた新型4シリーズ
BMWは、2020年10月16日、第2世代となる新型4シリーズクーペを発表し、同日より販売を開始した。価格は、577万円~632万円となる。
4シリーズは、3シリーズクーペを独立させたモデルで、2013年に初代を発売。その後、オープンカー「カブリオレ」や4ドアクーペ「グランクーペ」を追加し、バリエーションを拡大。独立後、今回が初のフルモデルチェンジとなる。そのトップバッターとなるのが、2ドアクーペだ。
日本仕様は、スタンダードな「420iクーペ」、スポーツ仕様の「420i Mスポーツ」、Mパフォーマンスモデル「M440i xDrive」の3タイプを設定。
全車8速ATで、基本的には右ハンドル仕様となるが、M440i xDriveのみ左ハンドル仕様も用意される。
賛否を呼ぶ!大胆なキドニーグリル
新型4シリーズの話題の中心となるのが、キドニーグリルを前面に押し出した新しいフロントマスクだろう。時代と共に変化してきたBMWのアイコンであるキドニーグリルだが、最新モデルでは、よりスクエア的かつワイドなデザインを好んで採用している。
そこで、モデルラインの中でも、特別感が強調されるクーペだけに、4シリーズには、全く新しいグリルデザインが採用したようだ。
しかし、これは何も新しいことではなく、初の完全オリジナル量産車「303」のフロントマスクには、大型のキドニーグリルを備えており、原点回帰とも受け取れる。
ただインパクトが大きいのも確かで、その点は熱心なBMWファンの間でも賛否の声が聞かれる。とはいえ3シリーズの派生モデルである4シリーズの個性を高め、特別感を与えた点は大きいだろう。
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