インテリアも正常進化、お客様の声を取り入れた改良がいたるところへ!
インテリアでは、インパネの加飾パネルの変更に加え、メーター内の液晶モニタのサイズが3.5インチから7インチへと変更された。
また、「収納がもっと欲しい」といったユーザーの声に応えるため、格納式ドリンクホルダーを運転席側に、リッド付きのインパネボックスを助手席側へと追加された。
手を伸ばしたところにある車内収納は、いくらあっても困らないものだ。いかにうまく隠せるかは、メーカー技術者の腕の見せ所であるが、改良型オデッセイでは、見事なまでに自然に溶け込んでいた。
また、純正アクセサリとして、ナビゲーションシステムにはこれまでの最大9インチサイズから、10インチの大型液晶モニタに変更した(税込27万5000円+取付アタッチメント税込4400円)。
後席用の11.6インチモニタ(税込9万3500円+取付アタッチメント1万3200円)や、オデッセイ専用の音響チューニングがなされたハイグレードスピーカーシステム(税込4万5100円)も設定されており、車内のエンターテイメントも、ぬかりは一切ない。
唯一、気になったのは、エアコンのコントロールパッドだ。操作しづらい低い位置にあることに加え、静電パッドによるスイッチなのだ。
静電パッドは、凹凸がなくすっきりするため、デザイン的に採用したくなるのはわかるのだが、エアコンのような、運転中に操作する可能性が高い機能のスイッチは、運転中でも手探りで操作ができる物理的なスイッチであるべき。
物理スイッチを外したいのであれば、音声操作可能にするか、動作時にクリック感を伴うタイプにする、などの工夫が必要だ。この点は、改良してほしい、ポイントだ。
ジェスチャー操作バックドア開閉はホンダらしい「遊び心」!!
後席スライドドアは、ジェスチャー操作で開閉が可能な「ジェスチャーコントロール・パワースライドドア」が、なんと標準装備となる。
スライドドアのウィンドウガラス下側に付いたセンサー部のブルーLED手を近づけ、ライトの流れに沿って手をスライドすると、ドアの開閉が可能だ。開閉途中でタッチすればストップもできる。
最初は、「フットセンサーやタッチスイッチでもよくないか!?」と思ったが、実際に動作を見ると、実に面白く、そして動作条件もよく考えられている。
手袋をしていてもOK、両手が塞がっていても肘で動作可能という。「他メーカーではやっていない」装備を、遊び心として入れる、ホンダのチャレンジングスピリットは実に好ましい。
オデッセイの「素のよさ」を体感してほしい!
ホンダの開発担当者によると、マイナーチェンジによって改良した部分も大切だが、オデッセイがもともと持っていた「素の良さ」を再認識していただきたい、というのが、今回の改良型オデッセイのポイントだという。
運転のしやすさ、ドラポジの取りやすさ、前・後席シートの座り心地、走りの気持ちよさ、そしてホンダセンシングの質の高さなど、従来型から評判のいい部分はそのままに、クルマを一層熟成させた、と話してくれた。
また、オデッセイの他社車に対する強みは「走りの楽しさ」と力強く語ってくれた。オデッセイに限らず、ホンダ開発陣の走りへのこだわりは強く、他社メーカーには絶対に負けたくないところだそうだ。その辺りは、今後公道試乗の際に確かめたいと思う。
改良型オデッセイの希望小売価格は、e:HEVが419万8000~458万0000円、2.4Lガソリンは349万5000円~392万9400円。
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