マツダMX-30は激戦区SUVで存在感をだせるのか? マイルドHVは242万円から!!!

■走りも軽快。刺さる人にはトコトン刺さる一台

 今回は撮影会ということで、基本的にクルマを走らせることはできないのだが、撮影場所の一角で極めて短距離だが試乗する機会を与えられた。

 その印象はやはり外観から感じられたもの同様、軽快感あふれる、というものだ。

 2LのSKYACTIV-G+24Vマイルドハイブリッドの組み合わせは国内初導入(EVは来年1月発表・発売)となるものだが、6.9ps/5.0kgmのモーターは存在を意識させることなく、極めてナチュラルな加速を実現。

 当然、燃費もCX-30に比べわずかではあるが伸びており(CX-30の2Lガソリン6ATに対し、FFで+0.2km/L、4WDで+0.3km/L)、好印象を持った。

最低地上高は180mm。4WD車は状況に応じて前後輪へのトルク配分を最適化するi-ACTIV AWDのほか、悪路走破性を向上させるオフロード・トラクション・アシストも装備する
最低地上高は180mm。4WD車は状況に応じて前後輪へのトルク配分を最適化するi-ACTIV AWDのほか、悪路走破性を向上させるオフロード・トラクション・アシストも装備する

 では、そろそろまとめに入ろう。このMX-30、ひと言で表わすとどんなクルマであるか。それは「決め打ちで買うクルマ」となるだろう。

 観音開きのフリースタイルドアは日常ユースで不便に感じる部分もあるだろう。リアウィンドウは開かず、後席頭上回りの余裕も充分とはいえない。

 だがこの外観、そしてセンスあふれる内装に響くものを感じたら、おそらくその人の目にはMX-30以外のクルマは魅力的とは映らないはずだ。

 感性でモノを選ぶ、そういう自由な発想を好む人に、このクルマは間違いなく応えてくれる。MX-30はそういったクルマなのだ。

■ベースグレードでも安全装備、けっこう充実

 メーカーオプションの装着で魅力が増すこと確実のMX-30だが、ベースグレードでもカーテン&フロントサイドSRSエアバッグ、運転席ニーエアバッグといったパッシブセーフティ系はもちろん、スマート・ブレーキ・サポート、緊急時車線維持支援などのアクティブセーフティ系装備もなかなか充実している。

MX-30(ベース車)の主要標準装備
MX-30(ベース車)の主要標準装備

 なので下のオプション表を見て、自分に必要なセットオプションを、よく見極めたい。

メーカーセットオプション
メーカーセットオプション

■100周年特別記念車も、当然ありマス

 マローンルージュメタリック+セラミックメタリックの専用ボディカラーに専用内装、随所に配された創立100周年ロゴなど、多くの特別装備が奢られた100周年特別記念車。価格は2WDが315万7000円、4WDが339万3500円となっている。

100周年特別記念車の前に立つMX-30主査、竹内都美子氏。ご自身もこの100周年記念車をご購入。車両奥はチーフデザイナーの松田陽一氏
100周年特別記念車の前に立つMX-30主査、竹内都美子氏。ご自身もこの100周年記念車をご購入。車両奥はチーフデザイナーの松田陽一氏
100周年特別記念車の内装。後席は頭の周辺こそ開放感に乏しいが、ひざ周りには余裕がある
100周年特別記念車の内装。後席は頭の周辺こそ開放感に乏しいが、ひざ周りには余裕がある

■MX-30主要諸元
・全長×全幅×全高:4395×1795×1550mm
・ホイールベース:2655mm
・最小回転半径:5.3m
・車両重量:1460kg〈1520kg〉
・エンジン:直4DOHC+モーター
・総排気量:1997cc
・最高出力:156ps/6000rpm
・最大トルク:20.3kgm/4000rpm
・モーター出力:6.9ps/5.0kgm
・トランスミッション:6速AT
・WLTCモード燃費:15.6km/L〈15.1km/L〉
※〈  〉内の数字は4WD

【画像ギャラリー】外観・内装からカラーバリエーションまでじっくりと! MX-30をギャラリーでチェック!!!

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