日産は5月28日に行われた決算発表会にて「立て直しのため今後18ヶ月でグローバルにおいて12台の新型車を投入する」と宣言。
日本でもキックス、次期型のプロトタイプが公開されたフェアレディZ、つい先日発表された新型ノートと、アグレッシブな動きを見せている。
それは海外でも同様で、11月25日にはドバイにてミドルピックアップトラックのナバラをベースにしたSUVである「エクステラ」を発表、新たな日産のSUVはいったいどんなクルマ?
文/永田恵一、写真/日産
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新型エクステラってどんなクルマ?
「ナバラをベースにしたSUV」というと、日産にはすでに中国やアジア圏を中心に販売される「テラ」というモデルがあり、海外で販売される日産車に詳しい人がエクステラを見ると「おや?」と感じるかもしれない。
新型エクステラは、「ドバイなどの中東圏への投入を期に、テラに規模が大きめのマイナーチェンジを施したモデル」のようである。
日産が18か月で12台の新型車を投入する計画を発表した際には「NISSAN A to Z」という新型車をイニシャルとともにチラ見せする動画も公開されたが、その中には“T”もあり、それがエクステラ&テラだったのだ。
なお、エクステラというモデルは過去にもあり、かつてのエクステラは、3列シートSUVで北米などで販売されるパスファインダーが、テラノの輸出名だった時代に、パスファインダーの全長を短縮し2列シートとしたモデルだった。
またテラノも日本で2002年に日本向けが絶版になった後、現在は再び絶版となっているものの、2013年にインドなどの新興国で販売される小型SUVとして一度復活している。
さらに前述のテラもあり、日産の海外向けSUVのラインナップは意外に複雑。もしかするとエクステラの登場を期に、今後テラもエクステラに車名を統一するということもあるのかもしれない。
テラより洗練? 新型エクステラの成り立ちとデザイン
さて、そんな新型エクステラを部分ごとに紹介していきたい。
●新型エクステラの成り立ちは?
新型エクステラのベースとなるテラは、ナバラをベースとした3列シート/7人乗りSUVとして2018年に中国で登場し、タイ国などのアジア圏を中心に販売。
ミドルピックアップトラックをベースにしたSUVという成り立ちはトヨタ ハイラックス→フォーチュナー、三菱 トライトン→パジェロスポーツ、いすゞ D-MAX→mu-Xと同様で、テラはこの3台とライバル関係になっている。
●エクステリア
エクステラのフロントマスクは、日産のファミリーフェイスであるVモーショングリルを強調するなど、本格的なSUVらしい力強さが目立ったテラに対し、ヘッドライトやバンパーの形状の変更により洗練された方向となった。
特に変更のないサイドビューはランドクルーザーのライバルとなるパトロール(かつてのサファリ)に通じるところを感じさせるデザインだ。リアビューはテールランプやメッキのガーニッシュの変更により、お色直しされている。
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