高級感ある内装も注目の価格は意外にリーズナブル?
●インテリア
テラに対しエクステラは、ダッシュボード、ステアリング、エアコンや4WDのモード切替スイッチなどの変更により新鮮な印象となり、全体的な雰囲気もこのクラスのSUVらしい高い高級感を備えている。
また、着座位置は後方のシートとなるほど高くなるシアターレイアウトになっているため乗員全員の視界が良好で、2列目シートまでを収納し広いラゲッジスペースとして使う際にはフラットなフロアとなるなどの配慮も施されている。
●メカニズム面
エクステラはナバラベースのSUVのため、基本的な構造はラダーフレームにエンジンを縦に置くFRと副変速機も持つパートタイム4WDとなる。
トランスミッションは7速ATで、組み合わされるエンジンは現在タイで販売されているテラは190馬力/45.9kgmというパンチあるスペックの2.3L・4気筒ディーゼルターボを搭載するが、ドバイの中東圏などで販売されるエクステラは165馬力/24.6kgmの2.5L・4気筒ガソリンNAと、ごく普通である。
悪路走破性もスタックした際の小技を使えるようパーキングブレーキはハンド式で、リアには電気式のデフロックを備えるなど、抜かりない。
●安全装備&価格
自動ブレーキやミリ波レーダーを使い、先行車の床下を通じて2台前のクルマの動きも検知するインテリジェントFCW(前方衝突予測警報)、死角になりやすい斜め後方を監視するBSWを装備するなど、ライバル車に対しアドバンテージを持つ。
なおドバイでの価格はベーシックな「SE」グレードの2WD/9万9900ディルハム(約284万1000円)から4WDで最上級の「プラチナム」/13万3800ディルハム(約380万3000円)と、ボディサイズや本格SUVというジャンルなども加味すると、日本人の目にはリーズナブルにも見える。
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エクステラは強いインパクトこそないものの、いい意味で日産らしく堅実にまとまったミドルピックアップトラックベースのSUVといえそうだ。
また、日本ではパジェロが絶版となった今この種のSUVがないこともあり(高級車の要素もあるランドクルーザープラドはエクステラとは違ったキャラクターだろう)、タイで生産されるテラ(エクステラ?)のディーゼル車が安価で日本に導入されると、再建中の日産のブランドイメージ向上の後押しにも面白い存在となるかもしれない。
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