2シリーズカブリオレの需要もカバー
新型4シリーズカブリオレのもうひとつのトピックは、モデルラインの拡大だ。従来型までは、3.0L直列6気筒ターボモデルに限定され、価格も1000万円ほどと高価な存在であったが、新型では、2.0L直列4気筒ターボの「420i」を新設定。エントリー価格が、641万円まで引き下げられた。
420iは、FR専用グレードとなり、最高出力184ps/5000rpm、最大トルク300Nm/1350~4000rpmを発揮。スポーティな内外装とMスポーツサスペンションなどを備える「Mスポーツ」も用意されている。
エントリーグレード追加の狙いは、終売となった弟分であった2シリーズカブリオレのニーズのカバーが考えられる。そのため、価格帯も同等レベルまで引き下げられている。
取り回しのよさは、2シリーズに分があるが、後席やラゲッジスペースには、より大型の4シリーズの方が有利。しかもライバルとなるCクラス カブリオレのエントリー価格よりも抑えられており、かなり戦略的な価格となっているようだ。
Mパフォーマンスモデルも登場
最上級グレードには、Mパフォーマンスモデルとなる「M440i xDrive」を設定。その心臓部には、最高出力387ps/5800rpm、最大トルク500Nm/1800~5000rpmを発揮する3.0L直列6気筒ターボエンジンを搭載。これはクーペと全く同じ性能だ。
これに電子制御4WD「BMW xDrive」、「Mアダクティブ・サスペンション」、「Mスポーツディファレンシャル」を組み合わせることで、如何なるシーンでも安定したスポーティな走りが楽しめる。
新型4シリーズカブリオレは、エントリーでも600万円半ばという贅沢なオープンモデルということもあり、基本装備も充実。i phoneによるデジタルキー機能やハンズオフ機能付きの渋滞運転支援機能を含む運転支援システム、AIを活用した音声操作可能なインフォテイメントシステムなどが標準化されている。
走りのBMWのオープンだけに売れ筋は、スポーティなビジュアルが魅力的な6420iMスポーツと予想される。納車開始は、2021年3月以降の予定とのことだ。
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