高性能スポーツモデルでも4気筒エンジンが珍しくない昨今、英国伝統の高級車「ベントレー」のスペシャルティクーペ、コンチネンタルGTには、今も12気筒エンジンが搭載される。しかも、一般的なV型でなく、超希少なW型エンジンだ。
そのフラッグシップとなるハイパフォーマンスグレード「SPEED(スピード)」が、新型にも設定された。標準仕様でも、暴力的なパワーを誇るエンジンを強化し、運動性能を高めるために新開発シャシーも採用。更なる戦闘力アップを図っているという。
ベントレー史上最高のスポーツ性を備える新型車の特徴をお伝えしよう!
文:大音安弘 写真:ベントレーモーターズジャパン
【画像ギャラリー】味わうなら今!? W12気筒エンジンのコンチネンタルGTスピード
■ベントレー史上最高を謳う一台
ベントレーモーターズは、2021年3月23日、英国本社にて、ベントレーの2ドアクーペモデル「コンチネンタルGT」に、新グレード「SPEED(スピード)」を追加することを発表した。日本での価格は、3390万円だ。
新型コンチネンタルGTスピードは、ベントレー史上最もパフォーマンスを重視したモデルだという。
性能を重視した「スピード」は、歴代コンチネンタルGTシリーズに設定されてきたハイパフォーマンスモデルであるが、その原点は1920年代の「3リッター スピード」まで遡る。ベントレーの歴史とっても重要な意味を持つモデルであり、その性能についても徹底した追求が図られている。
■磨き抜かれたW12エンジン
心臓となるW型12気筒エンジンは、V6エンジンを2基並列に並べたようなユニークな構造を持つ個性的なもの。
コンチネンタルGTスピードでは、同じコンチネンタルGTシリーズの12気筒モデル同様、6.0L、W型12気筒ツインターボエンジンとなるが、この大排気量マルチシリンダーエンジンの性能を強化。最高出力は、24ps向上の659ps。最大トルクは、標準仕様同様の900Nmを発揮する。
その実力は、最高速度が335km/h。0-100km/h加速が0.1秒短縮の3.6秒と公表される。確かに数値上の差は限定的だが、ベースエンジンのスペックの高さを考慮すれば、単に数字を求めるのではなく、最適化を狙ったものなのだろう。
それを裏付けるように、DCTタイプの8速ATの変速プログラムは、スポーツモード選択時は、2倍の速さで変速を行うように改良。さらにエキゾーストにも手を加え、始動時とシフトダウン時の特性を強化しているという。
もちろん、時代のニーズを踏まえ、気筒休止機能も搭載。特定の条件下で、6気筒エンジンとして稼働し、燃費消費を削減する。
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