英国スパイの活躍を描いたアクション映画「007」シリーズ最新作の公開を記念して、多くの作品でボンドカーとして活躍するアストンマーティンの特別仕様車が発売された。
この特別仕様車には、作品を彷彿させるモチーフも取り入れられており、ステアリングを握れば、あなたもジェームズ・ボンドに!?といった具合だ。
スペシャルな仕様が施されたアストンマーティン限定車の詳細をお伝えしよう。
文:大音 安弘、写真:アストンマーティン・ジャパン
【画像ギャラリー】映画のワンシーンが蘇る007仕様のアストンマーティン限定車
Q が手掛けた特別なアストン
アストンマーティンは、2020年8月17日、映画007シリーズの25作目となる「ノータイム・トゥ・ダイ」の公開を記念した特別仕様車の2台を送り出すことを発表した。
2020年11月全世界で公開予定の最新作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」では、アストンマーティンを代表する4台のモデルが登場する。その中には、往年の名車V8、そして最新型モデルDBSスーパーレッジェーラも含まれる。
そこでヴァンテージとDBSスーパーレッジェーラをベースとした「007リミテッド」が製作された。
限定車を手掛けたのは、アストンマーティンのパーソナライゼーション・サービス部門「Q by Aston Martin」だ。
特別限定車やカスタマープログラムを手掛ける部門だが、これまで作中で、度々ジェームズ・ボンドに車両を提供してきたMI6の「Q」と名前が重なるのも、ファンとしては見逃せないポイントだろう。
作中で活躍するV8をモチーフに
ヴァンテージ007エディションは、往年の作品「リビング・デイライツ」に登場するボンドカー仕様のV8がモチーフとなる。同作品は、シリーズ15作目で、ティモシー・ダルトンが新ボンドとして登場した。
特別仕様としてエクステリアには、V8の特徴となっているクロームベゼル付きの専用メッシュグリルを装着。
ボンドカーのV8が備えるロケット噴射のハザード・ストライプにヒントを得たイエロー破線デザイン入りのディフューザーなどのアクセントが、劇中車を彷彿させる。
また雪上走行用のスキー・アウトリガーにインスピレートさせたスキー/スキーラックのセットも限定車専用オプションとして用意される。
ボディカラーは、カンバーランド・グレーとし、インテリアには、オブシディアン・ブラック・レザーとダーククロームをコーディネートする。
車内の各部のアクセントには、「リビング・デイライツ」のモチーフが随所に盛り込まれており、007ファンのオーナーを楽しませる趣向だ。
その一つを紹介すると、密かに配されるのが、ボンドカーの数々の装備を操る操作パネルだ。実物を再現したものではないが、レーザー刻印されたガジェットプレートはホンモノ同様のデザインで、センターコンソールに装備される。コンソールを開ければ、劇中のボンド気分が味わえるというわけだ。
ヴァンテージは、MTとATの選択が可能で、全世界100台限定となっている。推奨小売価格は、16万1000ポンド(1ポンド=140円で換算すると2254万円)からと公表されている。
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