■日産との共同開発で生まれた新プラットフォーム
──新開発の「CMF-Bプラットフォーム」の印象や乗り心地はどうですか?
このプラットフォームは日産との共同開発です。日産といえばジャポンの皆さん、フランスから送り出した元トップが箱に入って逃げちゃってごめんなさい。
それはともかくこのプラットフォームはボディ剛性が高く、速度域を問わず快適な乗り心地をもたらします。共有するルーテシアや日産ノートも好印象なので、これがカベソー並みのプラットフォームであることは間違いありません。
──カベソー?
ワイン用ぶどう品種のカベルネ・ソーヴィニヨンですよ。褒め言葉です。ムッシュはワンカップ大関しか飲まないから知らないのですね。あとでググって。
──新開発の1.3L直噴ターボ。電子制御7速ATと組み合わされた走りの印象やパワー感はどうでしょう?
スペック以上の力強さを感じさせます。地球全体のため……はともかく、キャプチャーオーナーには電動化は不要不急です。
──そのほかの魅力も多いようなモデルですけど……。
車線中央維持支援付きACCをはじめとする先進運転支援システムを搭載することができたのは、ルノーが遅れていた部分を克服したという意味で大きいです。実際、動作精度は高く、安心感がありました。
また後席足下が拡大したほか、後席用のエアコン吹出口やUSBソケットが設置されました。フランス人もやればできるんですよ「O・MO・TE・NA・SHI おもてなし」的なことが。東京五輪は大丈夫ですか?
■目指すのは「脱・Bセグ」?
──全体的に「Cセグに近づこう。上を目指そう」という感じです。合っていますか?
クルマ雑誌的な質問ですね。ムッシュは詳しいと思われたいのですか? しかしその考え方は古い。フランス南部のアヴィニョン歴史地区くらい古いです。
同じプラットフォームから大小さまざまなクルマを生み出せる今、CセグもBセグもワンセグもセグウェイも関係ないでしょう。
あえて言うならBセグプラットフォームを使ってCセグの需要まで喰ってやろうという思惑はあるでしょうね。
──最後に……。新型キャプチャーなら幸せなカーライフを送れますか?
休みのたびに家族と荷物をのせてあちこち出かけるとして、高効率エンジンで力強いのに省燃費で財布に優しいし、充実したADASでドライバーは安全、快適にロングドライブできます。
ハイブリッドの国産ライバルに対し価格競争力もあります。うまく活用すればCe’st pas mal(悪くない)なカーライフが手に入るでしょう。
それでは皆さん、オルボワール!(謎キャラ疲れるわ~)
●ルノーキャプチャー インテンス 主要諸元
・全長…4230mm
・全幅…1795mm
・全高…1590mm
・ホイールベース…2640mm
・最小回転半径…5.4m
・車両重量…1310kg
・パワーユニット…直DOHC1.3Lターボ
・最高出力…154ps/5500rpm
・最大トルク…27.5kgm/1800rpm
・トランスミッション…7速AT
・WLTCモード燃費…17.0km/L
・価格…299万円(税込)
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