インテリアもポップな雰囲気を演出
インテリアも全体像の写真はないものの、公開されている細部の写真を見ただけでも液晶メーターやモニター内のラジオの周波数の表示など、全体的にポップで楽しげな雰囲気に仕上がっているようだ。
さらに、サンタクルーズはリアシート下にプラスチックケースとなった収納や荷台に床下収納を備えており、このあたりにもリッジラインの影響を感じる。
パワートレーンは、アメリカで販売されるミドルピックアップトラックは3.5Lから4LのV6エンジンが主力となっているが、サンタクルーズは標準グレードとなる「SE」と上級グレードの「SEL」が、2.5L 4気筒直噴NA(190馬力以上/24.9kgm以上)+8速ATを採用。
最上級となる「SELプレミアム」も、2.5L 4気筒直噴ターボ(275馬力以上/42.9kgm以上)+8速DCTの2つで、それぞれにFFと電子制御4WDが設定される。
2.5Lターボエンジンが、ライバル車のV6エンジンに相当する存在となるのだろうが、特に北米ではV6エンジンがない点がどう評価されるかもちょっと気になるところだ。
今夏の発売ということもあり、サンタクルーズの価格はまだ発表されていないが、直4エンジンを搭載する点などを生かし、4WDのみで3.5L V6を搭載するリッジラインの3万6490ドル(約399万7000円)からという価格や、2ハイラックスに近いモデルとなるトヨタ タコマのダブルキャブの2万8190ドル(約308万8000円)からに対し、安い価格だと、チャレンジャーながら面白い戦いとなるかもしれない。
趣味性や楽しさも増してきたヒュンダイのクルマ作り
直近のヒュンダイの新型車は、アイコニック5を含め、定評のあった価格や装備内容などに代表される「クルマを移動のツールとして見た際の魅力」に加え、特に高額車に求めたい趣味性や楽しさも濃くなっているように感じる。それだけに遠くないうちに10年ほど前のような大躍進が再び始まるのかもしれない。
また、ヒュンダイは市販されているだけでも凄い技術力といえる燃料電池車のネッソから日本再上陸を計画しているようだが(ネッソは2020年秋時点で日本仕様車や日本語のカタログができており、ないのは価格と販売網だけなのに次の動きが聞こえてこない)、再上陸の際には日本車に少ないサンタクルーズのような趣味性の高いモデルを導入するというのも、やってみる価値のある戦略なのではないだろうか。
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