BMWのEVモデル 新型iX今秋上陸!! 最初期モデルは豪華仕様に

■斬新なコクピットと贅沢なインテリア

 インテリアもエクステリア同様に、個性的かつフレッシュなもの。BMW量産初の六角形ステアリングが特徴的なコクピットには、大型の2枚のディスプレイが装備。ダッシュボード上の操作は、タッチスクリーンに集約され、メカスイッチは大幅に削減された。

 ただ運転に必要なドライブシフトやインフォメーションシステムの操作部であるiDriveのコントローラーは継承されているので、使い勝手もよさそうだ。

ツインディスプレイによる未来的なコクピット。新生代iDriveが搭載される
ツインディスプレイによる未来的なコクピット。新生代iDriveが搭載される

 

■出力と航続距離の異なる2タイプを設定

 iXの仕様だが、「xDrive40」と「xDrive50」の2種類があり、端的にいえば、モーター出力と駆動バッテリー容量が異なる。いずれも前後にモーターを搭載する4WD車だ。

 標準タイプとなる「xDrive40」は、モーター最高出力が326ps(240kW)、モーター最大トルクが630Nmを発揮。その実力は、0-100km/h加速が6.1秒。最高速度が200km/hとなる。駆動用バッテリーには、76.6kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。航続距離327~425kmを実現する。

 上位グレードとなる「xDrive50」は、さらにパワフルだ。モーター最高出力523ps(385kW)、最大トルク765Nmを発揮。その実力は、0-100km/h加速が4.6秒と、さらに1.5秒もタイムアップ。ただし、最高速度は、200km/hと変わらない。

 駆動用バッテリーの容量も111.5kWhのリチウムイオンバッテリーとなり、1.5倍弱まで拡大されている。その結果、航続距離も、549~630kmになるという(※全て欧州メーカー公表値)。

 大容量バッテリーへのスムーズな充電を行うために、急速充電器の出力は、200kWまで対応。但し、日本のCHAdeMO仕様についての詳細は、明かされていない。

iXのパワートレイン。前後にモーターを搭載する4WD車で、床下には大容量リチウムイオンバッテリーを収める
iXのパワートレイン。前後にモーターを搭載する4WD車で、床下には大容量リチウムイオンバッテリーを収める

■豪華なローンチエディションは3タイプ!

 ローンチエディションは、グレード、カラー、オプションが固定された3タイプが用意されている。

 ローンチエディションの共通のオプションは、大型パノラマガラスサンルーフや赤外線をカットするクライメートコンフォートガラスなどを含む「ファーストクラスパッケージ」、フロントアクティブベンチレーションシートやマルチファンクションシート(前席)などを含む「ラウンジパッケージ」、前後エアロやブルーのブレーキキャリパーなどを含む「スポーツパッケージ」の3つのパッケージとなる。

 iX xDrive40では、さらに追加装備として「harman/kardonサラウンドサウンドシステム」を標準化。ボディカラーには、「ミネラル・ホワイト」と「ソフィスト・グレー・ブリリアント・エフェクト」の2色を用意。

 インテリアは、いずれもブラック基調の「suiteレザー・アミド」が組み合わせれ、限定数は、各色60台ずつ。価格はいずれも1155万円だ。

 最上級となるiX xDrive50は、上記の3つのパッケージオプションに加え、BMWレーザーライトやBowers & Wilkinsダイヤモンドサラウンドシステムなどを含む「テクノロジーパッケージ」を装着。

 ボディカラーには、より特別感のある「BMW Individualアヴェンチュリンレッド」とサーモンピンクの「Suite レザー・カスタネア」を組み合わせる。30台限定で、価格は1373万円となる。

 もともと、贅沢なEVだけに、ここまでの装備は望まないという方もいるだろうが、BMW iの新時代のフラッグシップモデルとして、早急なデリバリーとEVによる新たなラグジュアリーな世界観をオーナーに堪能してもらうのが、目的なのだろう。

 ローンチエディションでは、オプション込みで1155万円というプライスを掲げたiX xDrive40にも注目。カタログモデルの価格は、1000万円を切るかもしれず、SUVタイプの高級EVとしては、ライバルと競争力のある価格となりそうだ。

豪華装備を誇るローンチエディションのみ、価格を公表。今後登場するカタログモデルの価格にも注目だ
豪華装備を誇るローンチエディションのみ、価格を公表。今後登場するカタログモデルの価格にも注目だ

 【画像ギャラリー】上陸が待ち遠しい!BMW の豪華なEV「iX」

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