【クラウン、セレナ、クロスビー…】2018年上半期デビュー車 最も期待を超えたクルマはどれ? 

■スバルフォレスター 2018年6月20日発売

スバル・フォレスター 280万8000円〜309万9600円

従来型に対して外見の雰囲気が変わらなさすぎたような気もするが、車内の質感や広さは明らかに増しているし、SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を得たことで走りも大幅に洗練されていて、従来型と乗り比べると段違い。

入力の受け止め方がぜんぜん違って、よく動く足まわりにより接地性が高く、フラット感もあり、とても上質な乗り味に仕上がっている。

動力性能について、ハイブリッドはやや物足りない気もするが、ガソリンはまずまず。リニアトロニックは、もともと世にあるCVTの中ではよくできたほうだと思っていたが、改良されてよりリニアになっている。

実はパワートレイン全般も大きくアップデートされているのだが、そのありがたみがよりも、どうしてもターボやMTがないことのほうが残念に思えてしまうのは否めない。

そんな感じで、いろいろ上手く伝えられていなくて損をしている感があるのだが、とにかく中身は大幅に進化しているのは間違いない。期待値を100点とすると…90点

■トヨタクラウン 2018年6月26日発売

トヨタ・クラウン 460万6200円〜690万6600円

若返りを図るのがそんなに大事なことなのだろうか? フロントフェイスはなかなかイケメンだと思うが、シックスライトのみにしたのは危険な賭けのように思えてならない。

これがいいという人も大勢いるし、好みの分かれるところだとは思うが、個人的には前と後ろで別のクルマをくっつけたような違和感を覚えるんだよね…。むろんハードウェアとしては文句なく進化していて、装備は充実しているし、走りの仕上がりも上々だ。

とはいうものの、これまでお客様のことを第一に考えてきたクラウンが、もちろん新型もそうだろうけど、ちょっと先走りすぎな気がしてならない。はたしてこれは、お客様が望む姿なんだろうか?

「RS」も、我々が乗れば「イイ!」という話になるのは当然だが、お客様があの乗り心地を許せるんだろうか?

個人的にはいろいろ思うところはあるのだが、クラウンにかけるトヨタの意気込みはよく伝わってきたので、期待値を100点とすると…90点

■トヨタカローラスポーツ 2018年6月26日発売

トヨタ・カローラスポーツ 213万8400円〜268万9200円

デザインは凝っているし、評判のよいTNGA第3弾として、走りもかなり力が入っていることには違いない。

中でも通常はしなやかで荷重がかかると硬くなるという画期的な特性を実現したオイルを用いた新開発のショックアブソーバーにより、快適な乗り心地と挙動変化の抑制を両立した点は注目に値する。

ただし、硬くなって欲しくないときでも不意に硬くなることがあるのが少々気になった。一方、日本車ではまだ希少な戻り制御を加えたパワーステアリングのフィーリングは上々だ。

若者向けを謳っており、魅力的なハイトワゴンやSUVが並み居る中で、どれぐらいの若者がこちらを選ぶのか、今後の動向に注視したいところだが、ひとまずハイブリッドは、現行プリウスやC-HRが好きになれない人にとって、普通に選べるクルマとして目を向ける価値がありそうだ。

全体としては、期待を超える部分と期待外れな部分の両面があって、全体としては期待値を100点とすると…95点

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