■上質感を得てシビックタイプRは次のステージへ
まず驚くべきはそのスタイリング。先代までは「いかにも」なフェンダーデザインで、それはそれでよかったのだが、少し戦闘的すぎるルックスが苦手と感じる人も多かったはずだ。
新型はリアドアからの一体でフェンダーの盛り上がりを成形しており、先代までの「メカメカしい」エッジを取り除いている。また大きな特徴はスムーズなフェンダーデザインだけではない。
デザインの改良は一見するとタイプRの聖域ともみえるリアウィングにも及んでいる。ウィングというよりも「羽根」といいたくなる先代までの大型ウィングはなくなり、小型化されたウィングは非常にデザイン面でもこだわった造形を魅せる。「こういうのでいいんだよ こういうので」と思わず呟きそうになったかっこよさ。
タイプRとしての空力効果は抜群で、大型化されたリアディフューザーとの合わせ技でしっかりとしたダウンフォースを生むそうだ。このあたりは近年のタイプRが主眼をニュルブルクリンクに置いていることもあり、より安定感を増すエアロダイナミクスの研究が進んでいる。
リアのテールゲートが樹脂部品を採用したことで先代比-20%の軽量化、構造用接着剤を先代の3.8倍の塗布をするなど軽量化も施されるなど、ホンダの本気度がヒシヒシと感じる(こういうところホンダらしい!!)。
発売開始は9月の予定だが、販売会社では7月22日から予約や受付を開始する店舗もあるようだ(編集部による取材情報)。台数限定ではなく通常のカタログモデルだが、近年の情勢を見る限り生産台数やロットが無尽蔵という可能性は低く、欲しい人はディーラーに急いだほうがよさそうだ(とはいえ価格もスペックもボディサイズも分からないのだが……)。
タイプRを乗り継いだ担当としては「NAのタイプRこそ至高」と考えるファンが多いのも分かる。しかしターボ世代のタイプRにもそのクルマでしか味わえない魅力が大いにあるのも事実。もしかしたら食わず嫌いは損かもしれませんよ!?
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