■GRヤリスで感じた「物足りなさ」が消えた…! そして楽しい!! 「ラリーパッケージ」グラベルで全開!!!
続いて試乗コースをグラベルに移し、ラリー仕様です!
ボディやギアレシオ、シートなど基本スペックはサーキット仕様で乗ったGRMNヤリスと同じ。
グラベル用のサスペンションに、ダンロップのグラベルタイヤと前後の機械式LSDを装備している。
GRラリーチャレンジなら出場可能なロールケージやアンダーガード類も付いており、競技車両の入り口だと考えていただければいい。
試乗コースはわかりやすい設定だから最初から全開! 試乗会の前日までラリーに出ていたため競技3日目という気分だ。サイドブレーキと左足ブレーキ使いまくる(笑)。
驚いたことに以前に試乗したGRヤリスのグラベル仕様で感じた「物足りなさ」がなくなっている!
その時のスペックだとすべての操作にタイムラグや違和感があり、車体の挙動をコントロールすることに苦労した。
今回は「WRCのベース車両として企画されたGRヤリス」の基本特性のよさがハッキリ出ている。
重量のあるパーツは車体中心に集め、前後の重量配分を適正化。全日本ラリーで走っている時も車体の真ん中に座っている感覚を味わった。
ボディ剛性を上げ、軽量化したGRMNのボディだと一段とコントロールしやすい感じ。ハンドルを切り少し荷重移動させるだけでフロントがインを向く。
このまま全日本ラリーに出ても、充分戦えると思う。GRラリーチャレンジだったら勝てる可能性大。
ちなみに私が全日本ラリーで乗ったGRヤリスは急遽製作したこともあり、変更点はサスペンションくらい。
左足ブレーキが使えずABSで制動力伸びまくりながら、路面コンディションのいいギャラリーステージで総合10番手のタイムを出せた。
GRMNヤリスのラリー仕様なら、もっと優れた戦闘力を持つと思う。
ラリー仕様車は街中で乗っても楽しい! 良質グラベル用のタイヤを選び、少し車高を上げてやれば、どんな道でも気兼ねせず乗れる。
ラリー用のリアウイングなど付けたら一段と気分も上がるだろう。
それでいてオートエアコンやADASなども付いているため、安全性だって担保している。
来年、GRヤリスを買おうと思っているのだけれど、ラリー仕様にしようと決めた。補助灯も付けます。
【国沢光宏の採点】GRヤリスを100点とするとラリーパッケージは300点!!
●GRヤリス ラリーパッケージ 主なベース車との違いと専用装備
・最大トルク390Nm(39.8kgm)
・2人乗り
・カーボンフード&ルーフ
・ラリー用GRショックアブソーバー&ショートスタビリングセット
・クロスギアレシオ&ローギアード
・強化クラッチ
・機械式LSD
・GRアンダーガード
・GRロールバー
●トヨタ GRMNヤリス「サーキットパッケージ」主要諸元
・全長:4030mm(3995mm)
・全幅:1815mm(1805mm)
・全高:1475mm*(1455mm)*スポイラーを外した全高は1445mm
・ホイールベース:2560mm(←)
・車重:1260kg(1280kg)
・エンジン:直3DOHC+ターボ(←)
・排気量:1618cc(←)
・最高出力:272ps/6500rpm(←)
・最大トルク:39.8kgm/3200〜4000rpm(37.7kgm/3000〜4600rpm)
・トランスミッション:6MT クロスミッション(6MT)
・乗車定員:2人(4人)
・最小回転半径:5.7m(5.3m)
・価格:846万7000円(456万円)
※()内はRZハイパフォーマンス
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