2022年8月25日、レクサスは同日より「IS」の一部改良と特別仕様車「F SPORT Mode Black III」を設定し発売すると発表。現行型レクサスISは2013年5月発売の3代目。「そろそろフルモデルチェンジか」と言われるなかでの一部改良と特別仕様車で、少なくともあと1年以上は現行型を販売してゆくことを示した。
文/ベストカーWeb編集部、写真/LEXUS
■これが最後にして最高の純ガソリン製FRスポーツセダンか
レクサスISが一部改良を実施し、全国で発売開始した。今回の一部改良では、センタークラスターメッキの色をダークシルバーに変更し、 “F SPORT”には専用外板色チタニウムカーバイトグレーを追加。また、視認性向上のため、オーバーヘッドコンソールにカップホルダー照明を追加。加えて、2021年9月に発売した特別仕様車“F SPORT Mode Glitter”の19インチアルミホイール(ブラックスパッタリング塗装)を、メーカーオプションに設定している。
同時に設定された特別仕様車「F SPORT Mode Black III」は、“F SPORT Mode Black”の第三弾モデル。IS350/IS300h/IS300 “F SPORT”をベースに、専用の鍛造アルミホイールやシート、バイトーンカラーの専用外板色ブラック&チタニウムカーバイドグレーなど、ブラックを基調としたカラーコーディネートで、プレミアムかつ運動性能の高いセダンであるISの格調を高めている。インテリアでは、アッシュ材を銀墨色に仕上げた専用デザインのステアリングやオーナメントパネルを採用した。
「レクサスの黒」は従来から評判が高く、ISの「Mode Black」シリーズも改めて見ると大変カッコいい。
車両本体価格はIS350“F SPORT Mode Black III”が7,010,000円(税込)、IS300の“F SPORT Mode Black III”が5,860,000円(税込)。
もちろんかなり高額だが、レクサスはすでに「2035年までに全販売車をEVにする」、と宣言している。HVやPHEVですらなく、「すべてEV」である。それまであと13年。モデルサイクルを考えると、純ガソリン車のISに乗れるのは現行型が最後だと考えるのが妥当だろう。もっといえば、「EVになるまでこの現行型でいくぞ」という宣言ともとれる。そうなると、このISは純ガソリン仕様の3.5L、V6のFRセダンに乗る最後のチャンスかもしれず、長い(純ガソリン仕様のFRセダンとしての)歴史を経て熟成されきっていることもあり、「間違いない選択」ともいえる。クラウンでさえFFベースのAWDクロスオーバー車になる時代。貴重で稀少なのは間違いない。ううむ、書いてたらだいぶ欲しくなってきた。
なおレクサスは、本発表と同時にISのトップモデル「IS500“F SPORT Performance”」を日本国内導入決定とも発表した。導入に際して特別仕様車“F SPORT Performance First Edition”を設定し、500台を抽選販売する。商談申し込み(抽選)は全国のレクサス店にて、8月25日(木)から9月15日(木)まで受付するとのこと。
このIS500は純ガソリン仕様のV8、5Lで、“F SPORT Performance”が8,500,000円(税込)、“F SPORT Performance First Edition”が9,000,000円(税込)。最高出力481ps/7100rpmで、最大トルク54.6 kgm/4800rpm。なんというか、古き良き最強スポーツセダンという感じ。こういうクルマはもうこの先、出てこないだろうことを考えると、乗っておきたいな…という気分が高まる。
■481psの5L V8見参! レクサスIS500“F SPORT Performance”900万円 500台限定のファーストエディションが8月25日から抽選申込開始
【画像ギャラリー】長い歴史を持つ純ガソリンエンジン+FRスポーツセダンの最終形態「新型レクサスIS」(一部改良)全画像(14枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方IS500はIS Fの後継ではありません。
IS500のボディサイズは通常のISとほぼ同じ。
BMWで言えばIS F=M3 IS500=M340i(Mパフォーマンスモデル)といった位置付けです。