2022年9月2日、ホンダは異例のメールを報道関係者宛に送付。今秋(といっても来週あたりと見られていた)に発表発売を控えていた新型SUV「ZR-V」に関して、発表は今秋、発売は半年以上後ろ倒して2023年春にする、との連絡があった。以下、報道資料を整理してお届けします。
文/ベストカーWeb編集部、HONDA広報部、写真/HONDA
■超激戦区への登場だけに期待も大きい
ホンダの新型SUV「ZR-V」の日本仕様は、2022年9月8日に先行予約開始、と公表されていた。ホンダのいつものスタイルだと、約1カ月後の10月頃に発表、その翌日から全国のホンダ販売店にて発売開始…となるだろうと予想されていた。しかし。
2022年9月2日午後6時1分、以下のメールが報道関係者に届いた。
報道関係者各位
新型SUV「ZR-V」発売延期について
平素は弊社広報活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび弊社では、今秋に発売を予定しておりました
新型SUV「ZR-V(ゼットアールブイ)」を、
今秋発表・2023年春発売開始へ延期することにいたしました。
昨今の慢性的な半導体不足や不安定な海外情勢などの複合的要因により、
一部部品入荷の遅れが発生しており、この状況を受け
他のモデルですでに納車をお待ちいただいているお客様を優先するため、
発売延期の判断をしております。
来春の発売に向け最大限努めてまいりますので、
何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
なお、9月8日(木)の先行予約の受付開始に併せて、
以下特設サイトで先行情報を追加公開します。
ZR-V特設サイト:
https://www.honda.co.jp/ZR-V/new/
2022年9月2日
本田技研工業株式会社 広報部
昨今、新型コロナウィルス感染拡大影響や、慢性的な半導体不足および不安定な海外情勢などの複合的な要因により、ホンダだけでなく全自動車メーカーの新型車納期が滞っている。
ホンダでいえば、人気車であるステップワゴン、N-BOX、ヴェゼル、フリードなどは軒並み「納期未定(半年以上)」と伝えられており、実際に店舗によっては「グレードによって9カ月~1年待ちになります」と案内しているそう。
そうした状況で新型車を発売し、受注が殺到した場合、既存車種の納期にも影響が出る可能性は否めない。こうしたリスクを考えて、発売を後ろ倒しにしたもよう。
苦渋の決断であり、販売現場は対応に追われることになりそうだが、それでも風当たりは「発売してしまって納期がまったく読めなくなるよりはいい」と考えた結果と思われる。ホンダだって売れるものなら売りたいだろうし、計画どおり進められるものなら進めたかっただろう。苦渋の決断であったことは想像に難くない。
新型ZR-Vはデザインについては先行発表されているが、価格や細かいスペックはまだ未発表。ライバルとなるであろうハリアーやエクストレイルなど強豪ライバルがひしめくカテゴリーだけに期待も大きい。満を持して登場を待ちたい。
【画像ギャラリー】最初は「え…大丈夫…??」と思った新型ZR-V、見慣れるとだんだんよくなってきます。日本の街中で早く見たい!!!(5枚)画像ギャラリー
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