■営業車を狙うユーザーには胸熱ニュース
2018年11月19日、トヨタは商用ライトバン、プロボックス/サクシードにハイブリッド仕様を追加設定し、また一部改良して12月3日より発売する、と発表した。
プロボックス/サクシードといえば2002年に現行型(初代)が登場し、2014年にマイナーチェンジを実施。それ以来大きな変更もなく売れ続けている、日本自動車界のカブトガニのような存在だ。
もちろん、変更しないのは「それでも売れる」という底力にほかならない。
そこまで機能性に特化したライトバンがハイブリッド仕様を追加するというのだから、営業車等の購入を検討しているユーザー候補にとっては大変胸が熱くなるニュース。
なんといっても注目なのは燃費だろう。
今回新たに設定されたハイブリッド仕様の燃費は、新たに導入されたWLTCモードで22.6km/L、JC08モード燃費は27.8km/Lで、「平成27年度燃費基準+25%」を達成するとともに「平成30年排出ガス基準75%低減レベル」の認定取得とあわせてエコカー減税の対象となっている。
■防犯装備と安全装備もしっかり強化
近年商用車の盗難が問題になっているが(通常の乗用車よりも盗難防止装置などの装備が付いていないケースが多いため)、そうした傾向を受けて、今回の一部改良を契機に、プロボックス/サクシードの全車に盗難防止用のイモビライザーを新たに標準装備。
さらに衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」に、昼間の歩行者も検知対象に加えた「プリクラッシュセーフティ」を標準装備。優れた安全・防犯機能を確保している。
個人的にUSBポートの標準装備や、マルチホルダーのサイズを拡大することでスマートフォンやメモ帳などが楽に置けるようにするなど、働く人が使いやすい運転席まわりを追求しているあたり、トヨタの「こだわり」が見えていてよい。
当サイトでも何度か報じているように、来年春頃にデビューする新型カローラフィールダー(おそらく車名は「カローラツーリング」になる)は、3ナンバーサイズになる。そうなると営業車として使用するにはやや大きく、価格も高くなるだろう。それならばこの新型プロボックス/サクシードのほうが使いやすいしお買い得、なんて割り切ったチョイスをするユーザーも出てきそう。
なおデビュー当初はプロボックス/サクシードともに乗用モデルのワゴン仕様が用意されていたが、2013年10月にワゴン仕様は廃止となっている。
【プロボックス主要諸元(FF仕様)】
全長4195(サクシードは4245mm)×全幅1695×全高1510mm、ホイールベース2550mm、車両重量1030〜1120kg、エンジン型式1NZ-FXE(1.5L+モーター)、システム最大出力100ps、価格185万6520円(DXコンフォート)
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