目を引く派生車を次々と生み出すスズキから、仕事にも遊びにも使える軽「スペーシアベース」が2022年8月26日に誕生した。最大の強みは自由自在の室内空間作りにあり! 19個(!)のスズキ軽商用車初&軽商用車初の技術・装備なども含め、その魅力を見ていこう。
●スズキ スペーシアベース価格
・「GF」…2WD 139万4800円/4WD 151万8000円
・「XF」…2WD 154万7700円/4WD 166万7600円
※本稿は2022年9月のものです
文/ベストカー編集部、写真/SUZUKI、ベストカー編集部 ほか、撮影/森山良雄
初出:『ベストカー』2022年10月10日号
■遊びに仕事に。どこかタフでオシャレ。こんな商用車見たことない!
見出しにデッカい文字で書きましたが、スペーシアベースは「商用車」なんです。
見た目、オシャレで存在感ありあり。人気の軽自動車、スペーシアをベースにしたスペーシアベースは(ちと、ややこしい)、端的に言うと「商用車と乗用車のいいとこ取り」なクルマ。
“遊びに仕事に車内空間を自由自在に使いたい”、そんなユーザーを想定し、開発されたクルマで、例えば物を運ぶ役割、移動販売の拠点、モバイルオフィスにもなる。
さらに、アウトドア遊びの基地(ベース)になるし、車中泊も楽しめる。
それは下記でも取り上げているように、後席とラゲッジの構造でよくわかる。
後席シートのアレンジと、全車標準装備のマルチボードの使い方の組み合わせで、いろんな使い方ができるラゲッジスペースに変わる。
この自由自在な車内空間作りこそが、スペーシアベースの最大の強みなのだ。
さらに、このクルマの驚きの部分は「軽商用初の装備」が多いところ。例えば、運転席&助手席シートヒーターやサイドエアバッグ。
「スズキの軽商用車初の装備」では、ACCやLEDフォグランプ、フルオートエアコン、14インチアルミホイールなど、初モノがてんこ盛り。スズキの力の入れ具合がわかる。
搭載エンジンはNAのみ。
スペーシアと同じエンジンR06Aで、「荷物満載状態では非力では?」と思ったが、「CVT含めてエンジンの耐久性は向上させているので問題ありません」(スズキの開発担当者)と自信を見せる。
最後にデザイン。
スペーシアカスタムのメッキグリル部やドアミラーなどをブラックで統一し、リアピラー部のガラスをパネルでふさぎ、ギア感がビンビン伝わってくる。
楽しみ方はアナタ次第。間違いなく商用車の常識を変える一台と言っていい。
●スズキ スペーシアベース(XF 2WD)主要諸元
・全長:3395mm
・全幅:1475mm
・全高:1785mm
・ホイールベース:2460mm
・最小回転半径:4.4m
・車両重量:870kg
・エンジン:658cc、直3
・エンジン出力:52ps/6.1kgm
・WLTCモード:21.2km/L
・価格:154万7700円
コメント
コメントの使い方車中泊というとハイエースが定番ですが、スペーシアベースいいですね。