■MINIのPHEVの性能は!?
MINIクロスオーバーのPHEVはフロントにガソリンエンジン、リアに電気モーターを搭載し、4WD化した電動化モデルだ。走行状況に応じて、ガソリンエンジンと電気モーターを使い分けるため、駆動方式も状況により変化するのが特徴。
基本的には自動切り換えなので、あまりユーザーは意識する必要はないが、EVモード走行時が後輪駆動、エンジン走行時が前輪駆動。もちろん、四輪駆動が必要なシーンでは、前後で動力が伝達されるハイブリッド走行となる仕組みだ。
10kWh の駆動用バッテリーを搭載し、電気のみでの航続距離は53km(WLTCモード)を備えるため、買い物や通勤などの日常での移動の多くを電気のみで行うことができる。充電は200V普通充電に対応し、3kW出力で満充電までに必要な時間は約3.5時間なので、気軽に充電し、EVモード走行が楽しめる。
パワーユニットの性能だが、ガソリンエンジンは1.5L直列3気筒DOHCターボを搭載し、最高出力136ps(100kW)、最大トルク220Nmを発揮する。トランスミッションは6速ATを組み合わせる。
電気モーターは、最高出力88ps(65kW)、最大トルク165Nmを発揮。それほど高出力ではないが、電気モーターは発進時から最大トルクが発生できるため、不足ない加速を提供してくれる。もちろん、パワーが必要なシーンでは、前後パワーユニットからしっかりとパワーを伝達してくれるため、「クーパーSE」の名に恥じない力強い走りを提供してくれる。
また、コンパクトなモーターの恩恵は、ラゲッジスペースに反映されており、通常時で405L、最大1275Lの容量の確保に繋がっている。
MINIクロスオーバーのPHEVには今年6月、遊び心のあるコーディネートを取り入れた特別仕様車「アンテイムドエディション」がクリーンディーゼル車とともに設定されている。モノグレードであるPHEVに積極的に特別仕様車が用意されるようになり、選ぶ楽しみが拡大されていることは歓迎すべきところだろう。
MINIクロスオーバーのなかで、高価格帯に属するPHEVだが、エコカー減税の対象となるほか、CEV補助金の対象でもある。現時点では、本年度のCEV補助金の申し込み終了が11月中旬目処となっているが、本年度の補正予算案での補助金の追加が盛り込まれている。
今後、国会で補正予算が可決・成立となれば再び、補助金によるサポートが受けられるため、その動向にも注目しつつ、検討を進めて欲しい。
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