エコカーと思ってるとやけどする!? 「新型プリウスをスポーツクーペ」と考えるべき5つの証拠

■動画からも走りのレベルが高いことはあきらか

動画からもプリウスのハンドリングのよさが分かる
動画からもプリウスのハンドリングのよさが分かる

【その3】メーターレイアウト

 これまでのプリウスは伝統的に、ダッシュボード中央付近に計器類を配置するセンターメーターを採用してきた。しかし運転時の視線の移動量を考えると、少なくとも走行に関する情報はドライバー前部にレイアウトしたほうがよい。そこで新型プリウスはセンターメーターを廃止し、電気自動車bZ4Xと同様のトップマウントメーターを採用してきた。これも運転を主体とする思想の表れだ。

 トップマウントメーターはステアリング奥にメーターを配置し、ステアリング上側から情報を読み取るレイアウト。あえてメーターを奥に置き、前方からメーターへ目を移した時のピントが合いやすくしている。「メーターが小さい」という声もあるようだが、7インチ液晶を採用しているため実際の場面で不都合を感じることはないだろう。

【その4】0-100km/h加速

 新型プリウスはPHEVモデルの0-100km/h加速が6.7秒とアナウンスされている。通常のハイブリッドモデルですら、2リッターモデルは7.5秒といわれており、トヨタ86並みの動力性能なのだ。先代プリウスが約10秒とも言われていたから、驚異的な進化である。

 ここにはプリウスの「立場」が影響しているのかもしれない。たとえば電動化が進む欧州市場。ここに新型プリウスはプラグインハイブリッドモデルのみを投入するのだが、どうであれ、なみいる電動車たちとの性能競争にさらされることは間違いない。とくにBEVは0-100km/h加速が大得意だから、立ち向かうプリウスもライバルに一泡吹かせるパフォーマンスを求められたのだ。「ハイブリッドだから遅い」はもはや通じない時代に突入したといえよう。

【その5】公式映像の走り

 最後にお伝えしたいのが、トヨタが公開した新型プリウスの走行映像だ。全編を通じて俊敏さがあり、従来のプリウスとは一線を画す姿が見て取れる。

 上りから下りに転じる丘越えのような区間では、サスペンションが路面から離れず、車体がビシッと安定してタイヤに追従する。中盤のコーナリングシーンではロール量が適度に抑えられており、イン側のタイヤもしっかり接地していることが分かる。こういったシーンからも、新型プリウスがスポーツサルーンとして走りを鍛えてきたことは間違いない。

 いかがだったろうか。今度のプリウスがハイブリッド車の立ち位置を変えることは間違いなさそうだ。もうすぐ高速道路やワインディングで、プリウスの思わぬ走りを見ることになるかもしれない。

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