すでに受注終了という声も聞かれる新型アルファード/ヴェルファイア。その人気の高さには驚くばかりだが、「ちょっと高すぎるよー」と思っている人も多いのではなかろうか。そんな人のために来年登場するといわれるお手頃グレード「G」の中身はどうなるのか。予想してみよう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/トヨタ、ベストカーWeb編集部
■ウェルキャブ仕様の「G」グレードを分析せよ!
「G」グレードを予想するうえで参考になるのが、エグゼクティブラウンジ/Zとともに発表されたアルファードのウェルキャブ(福祉車両)、「Gサイドリフトアップチルトシート装着車(以下ウェルキャブG)」だ。
このクルマは、助手席側の2列目シートに「90度回転+スライドダウン&チルト機構」を持たせた福祉車両なのだが、Gというグレード名を与えられていることから、過去のアルファードにも設定された人気グレードだと推測できる。
だとすればこのモデルを分析することで、将来の「G」グレードの中身が見えるというわけだ。
まずエンジンだが、ウェルキャブGではZと同様、2.5Lハイブリッドと2.5Lガソリンエンジンが選べる。従来のアルファードでもGは3.5L・V6 と2.5L直4が選べたから、新型アルファードでも2通りのエンジンをラインナップすることは間違いない。
エクステリアはどうか。最大の違いはフロントグリルで、メッキ加飾を押さえたブラック基調のフロントグリルに変更される。エグゼクティブラウンジ/Zと差別化が図られるわけだが、バンパー形状自体に変更はないようだ。
足回りの重要アイテムであるアルミホイールは、シルバーメタリックのスポークタイプに変更される。サイズは225/65R17だからZよりも1インチ小さく、エグゼクティブラウンジと同一となる。
■インテリアはファブリック+合皮素材に
続いてインテリアだ。プレミアムナッパあるいは合皮の内装が選べるZに対し、ウェルキャブGでは、ファブリック+合皮のコンビネーションとなる。具体的にはシート背面と座面部分がファブリックで、座面両脇とサイドサポート部分に合皮があしらわれるようだ。
内装色はプレミアムナッパ内装にニュートラルベージュの設定があるZに対し、ウェルキャブGはブラックのみ。シートの座面と背面には何本ものステッチが走っており、車内が落ち着きすぎないような配慮がなされている。
シート形状自体では、2列目シートがシンプルになるのは仕方ないところか。Zのような固定式ひじ置き部分は取り払われ、折りたたみ式のひじ置きに簡略化されている。
いっぽうインパネからドアにかけて走る加飾部分はG独自の仕様で、グラファイトメッシュ+ブロンズ塗装となる。Zグレードはダークブラウン+スパッタリング加飾だからここも相違点だが、Gの加飾も悪くない仕上げだといえる。いっぽうステアリングが本革巻きとなる点はGも同様のようだ。
装備面ではどうか。もっとも異なるのがディスプレイオーディオで、モニターサイズが9.8インチ、スピーカー数が8個となる。Zではモニターサイズが14インチ、スピーカー数は10個だから、ダッシュボードの見た目の印象はかなり異なるかもしれない。ディスプレイ直下のUSB端子数などは変わらないようだ。
現状、ウェルキャブGから見えてくるGの仕様は以上となる。最後に価格だが、参考になるウェルキャブG自体の価格は472万~564万8000円。ただし福祉車両は消費税がかからないので、仮に消費税込みの価格を計算すると、519万2000~621万2800円となる。
となるとあくまで予想だが、GグレードのガソリンFFモデルは、500万円を切る480万~490万円程度が期待できるのではないだろうか。Zグレードの2.5ガソリンFFモデルが540万円だから、手の届きやすさはだいぶ高まるといえる。
この先、30系アルファードに設定された廉価グレードの「S」に相当するモデルが登場するのかは未定だが、アルヴェルのラインナップ戦略はまだまだ終わりではない。「お手頃なアルヴェル」の登場を楽しみに待とう!
【画像ギャラリー】庶民派アルファード「G」グレードの中身を徹底チェック!(6枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方とりまオプションでもエエから今までのエンブレムほしい。ついでに3.5L V6エンジンもほしいなぁ。ヴェルファイアもカッコいいけど、アルファードのエアロモデル出てほしいな。