注目の価格は? 目標台数アップでN-BOX越えなるか
さて、注目の価格帯は【表】のとおり、122万440~187万3800円。
各グレードの価格は、「L」が130万6800円で従来型「L“SA III”」に対して2万1600円高、「X ターボ」が156万円で従来型「X ターボ“SA III”」の5万8800円高、「カスタム RS」が174万9600円で従来型「カスタム RS“SA III”」の4万3200円高。
グレードにより差はあるものの、新機能の追加や改良に伴って価格は概ね2~6万円程度の上がり幅となっている。
ただ、それでもライバルのN-BOX(価格帯:138万5640~194万9400円)と比べればリーズナブルで、ダイハツ自身が「軽自動車にふさわしい“お求めやすい価格”」と表現するように、戦略的な値付けであることを伺わせる。
新型の月間販売目標台数は1万2500台。従来型の1万2000台に対して500台の上乗せは「スーパーハイト軽自動車の需要拡大も含めた数字」(ダイハツ関係者談)という気合の表われだが、仮に1万2500台平均で売り続けると年間で15万台。
これだけの台数を重ねても2018年度にN-BOXが売り上げた23万9706台には及ばない。
一方で、ダイハツの軽自動車シェアは約3割を誇りNo.1。N-BOXがあるホンダは同約2割に留まる。
ダイハツにとってみれば、「タントがN-BOXに勝つ」こと以上に「ダイハツが軽自動車No.1ブランドであり続ける」ことにも大きな意味がある。
もちろん、これまでの販売実績を見ても新型タントが目標台数以上を売り上げることは確実。N-BOXとの熾烈なNo.1争いとともに、“エース”を担う新型タントは、今後のダイハツを占う意味でも最重要モデルとなりそうだ。
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