アコードに欠かせない「日本を第一に考えた商品づくり」
アコードらしさに欠かせないのは、日本のファンを第一に考えた商品づくりである。
8代目以降のアコードは全長が延び、全幅も1800mmを超えてしまったから5ナンバーのアコードで育ってきたファンには取っつきにくい。
駐車スペースは限られているから、日常の使い勝手が悪いアコードは選択肢に入らないのである。
デザインも今のアコードは大味だ。海外ではいいが、日本では初代や3代目に見られた主張やこだわりがないように感じてしまう。
品のある個性を備え、しかもスポーティな味わいもある、というのが、日本人にとってのアコードのイメージなのである。インテリアも同様だ。
限られた枠のなかで、ファンの予想を超えた驚きがないと日本人はアコードとは認めないのである。
今のアコードは日本人のためのファミリーカーではないから、多くの人はそっぽを向いてしまうのだろう。これはシビックにもいえることだ。
今のアコードにヘリテージを感じないのは、日本のファンのためのファミリーカーではないからで、“アルバムの写真のアコード”とはデザインも思想も違うのである。
日本人が好きなアコードは造りが緻密で、高度なメカニズムを満載した「夢のあるファミリーカー」なのだ。
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日本仕様の現行型アコードは2013年に発売。現在はハイブリッド専用車となっている。
トヨタのカムリはそれなりに日本市場で成功しているのだから、アコードもやり方次第で売れる可能性がないわけではないはず。
古豪復活に期待したい。
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