新型アコード先行公開!! 薄れゆくの存在感と日本人が愛した歴代車 3選

アコードに欠かせない「日本を第一に考えた商品づくり」

歴代アコード(手前=7代目、後列左から順に初代~6代目モデル)。“夢のあるファミリーカー”としてホンダの屋台骨を担ったのが、かつてのアコードだった

 アコードらしさに欠かせないのは、日本のファンを第一に考えた商品づくりである。

 8代目以降のアコードは全長が延び、全幅も1800mmを超えてしまったから5ナンバーのアコードで育ってきたファンには取っつきにくい。

 駐車スペースは限られているから、日常の使い勝手が悪いアコードは選択肢に入らないのである。

 デザインも今のアコードは大味だ。海外ではいいが、日本では初代や3代目に見られた主張やこだわりがないように感じてしまう。

 品のある個性を備え、しかもスポーティな味わいもある、というのが、日本人にとってのアコードのイメージなのである。インテリアも同様だ。

 限られた枠のなかで、ファンの予想を超えた驚きがないと日本人はアコードとは認めないのである。

 今のアコードは日本人のためのファミリーカーではないから、多くの人はそっぽを向いてしまうのだろう。これはシビックにもいえることだ。

 今のアコードにヘリテージを感じないのは、日本のファンのためのファミリーカーではないからで、“アルバムの写真のアコード”とはデザインも思想も違うのである。

 日本人が好きなアコードは造りが緻密で、高度なメカニズムを満載した「夢のあるファミリーカー」なのだ。

日本仕様の現行型アコード。ホンダの2モーター式HV「i-MMD」搭載車の先駆けだが、販売面では苦戦が続く

◆  ◆  ◆

 日本仕様の現行型アコードは2013年に発売。現在はハイブリッド専用車となっている。

 トヨタのカムリはそれなりに日本市場で成功しているのだから、アコードもやり方次第で売れる可能性がないわけではないはず。

 古豪復活に期待したい。

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