来年、創業100周年を迎えるスズキ。そんなスズキが2019年10月23日、大人気の軽自動車「ハスラー」の新型を初公開した。
プレスカンファレンスで登壇した鈴木俊宏社長は、熱のこもった表情で、
「時代に合わせて小さなクルマを変えていこうとスズキは考えている。そして、お客さんの求める嬉しさ、楽しさ、ワクワクできることを提供していく」
と、次の時代に向けたスズキの方針を語っていた。
スズキブースでの最注目は、やはり新型ハスラーだが、そのほかにもスズキが考える次世代型モビリティの新提案が発表されており、そちらにも注目してもらいたい。
文/編集部
写真/編集部、SUZUKI
■新型ハスラーコンセプト
遊べる軽自動車として一世を風靡したハスラーだが、『新型ハスラーコンセプト』ではタフさと力強さをプラス。都会にもなじむアーバンアウトドアスタイルと、ベーシックなデザインを融合させている。このハスラーコンセプトをベースに、市販化に向けた準備が進められている。
車体寸法は、全長3395×全幅1475×全高1680mm。ホイールベースは2460mmで、現行型に比べて35mm延長されている。これは新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用している現行スペーシアなどと同じだ。
スズキによると、現行型に比べて車高は15mmアップさせており、車高を上げた分、サスペンションのチューニングは変更しているとのことだった。
搭載が発表されているパワートレーンは、 660cc直3NA+マイルドハイブリッドと、660cc直3ターボ+マイルドハイブリッドの2種類。
基本となる外観デザインはキープコンセプトだが、より際立ったバンパーデザインや、車内には3連のプロテクションフレームやカラフルなアクセントカラーを採用。乗り込む時のワクワク感を演出している。
先進安全装備に関しては、現行型でも採用している「デュアルカメラブレーキサポート」を搭載。システム自体は、現行型のソリオやエブリイに搭載しているものと同じだが、新たに標識認識機能が追加されている。
コンセプトと言われているが、市販型はほぼこのままの姿でデビューすると考えられる。
■WAKU SPO(ワクスポ)
「いつでも、だれでも、どこへでも、楽しさ、ワクワクをシェアリングするパーソナルで、コンパクトなクルマ」というコンセプトで開発されたのが、プラグインハイブリッド車『WAKU SPO(ワクスポ)』だ。
スイッチひとつで、車体形状をスポーティなクーペスタイルと使い勝手のよいワゴンスタイルに変更することができる。さらにその変更に合わせて、フロントマスク、インテリアがガラッと変わるユニークな作りとなっている。クルマを大きく変化させることで、家族みんなでワクワクをシェアリングできることを狙っているそうだ。
インパネは標準時は、必要な情報だけ表示する木目調のシンプルなデザイン。しかし、スポーツモード時にはインストルメントパネルの大型モニターに多くの車両情報を表示する。
後席側はスライドドアなので、クーペスタイル時でも乗り降りはスムーズに行うことができる。ワゴンスタイルへの変更時には、リアシートが後方にスライドしながらリクライニングするので、ゆとりのある室内空間を生み出す。
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